セクシー女優の紗倉まなが26日、都内で『春、死なん』(2月25日発売)の刊行記念記者会見を行った。

  • 紗倉まな

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文芸誌『群像』に掲載された小説を書籍化。“老人の性”を描いた物語で、高橋源一郎や中江有里、磯崎憲一郎らから絶賛の声が上がっている。

紗倉は、70歳の男性を主人公にした理由について「私が属しているアダルト業界のリリースイベントに、60~80代の年配の方も来てくださる機会が多く、私の中では身近な親近感のある存在。五輪の余波でエロ本が規制されていくと、性欲の処理や寂しさをどう補っていくのだろうという興味があって、今回の題材ともなる高齢者の性につなげられた」と説明。

26歳の自身とかけ離れているが「すごく書きやすくて、自分の年代の主人公を描くよりも、投影しやすかった部分が多い」と言い、「冒頭に書いてある目の不調も、自分が眼科に行ったときに対応された態度も反映していて、こういう風におざなりにされたり、適当に扱われてしまうことへの憤りやもどかしさは年を重ねても同じように感じる部分でもある。富雄(主人公)は私自身の人格も宿っている部分があって書きやすかったです」と語った。

また、60~80代は恋愛対象になるか聞かれると「なります」と回答。「そういう作品を撮ったことがあって、『あ、いいな』って思えた作品だったので、恋愛対象にはなります」と笑顔で答えた。

作家としても注目度が高まっているが、「肩書きに“作家”が増えることがすごく恥ずかしいというか、違う感じがしていて」と、“作家”とう肩書きへの違和感を告白。「書くことを専業にされている方を見ると、自分なんて短編を書くだけでもヒーヒー1年かかってしまうような状態なのに、続けている方は本当にプロだなと思っていて。私は“えろ屋”として長く続けられたらなと思っています」と話した。

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