阪神電気鉄道は21日、武庫川線の車両を置き換え、新たなデザインの車両を投入すると発表した。本線の普通用車両5500系を改造し、外装・内装も変更。今回は2編成を投入し、5月末の運転開始を予定している。

  • 武庫川線に投入される新たなデザインの車両「タイガース号」「甲子園号」

武庫川~武庫川団地前間を結ぶ武庫川線では現在、2両編成の電車による折返し運転が行われている。既存車両の置換えとして投入される車両は、武庫川線の走る西宮市内に阪神甲子園球場・鳴尾浜球場が立地していることにちなみ、すべて「野球」をテーマとした新たなデザインで装飾される予定。5月末から運転開始する2編成は、本線の普通用車両5500系を武庫川線で走行できるように改造した上で、編成ごとに異なる外装・内装デザインを施した。

2編成のうち1編成は阪神タイガースをモチーフとした「タイガース号」。外装はタイガースをイメージさせる黄色と黒色をベースとし、内装はタイガースのユニフォームをイメージした壁面デザインを採用。内外装の随所にタイガースのシンボルマークを配した。もう1編成は阪神甲子園球場をモチーフとした「甲子園号」。外装は甲子園球場の蔦や芝、白線をイメージさせる緑色と白色をベースとし、内装は床面に甲子園球場の土とマウンド、壁面に球場外壁のレンガをイメージしたデザインを採用した。

  • 「タイガース号」の外装デザイン

  • 「タイガース号」の内装デザイン

  • 「甲子園号」の外装デザイン

  • 「甲子園号」の内装デザイン

  • (写真左から)「タイガース号」「甲子園号」の内装

今回投入される2編成も含め、武庫川線に投入される全編成に共通するデザインとして、武庫川線の路線図を「武庫川」の文字にアレンジしたシンボルマークを車体の前部と側面に貼付する。なお、「タイガース号」「甲子園号」の運転開始日と、改造工事を進めている残りの編成のデザインテーマは後日、改めて発表するとのこと。