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【この記事のエキスパート】
フリーエディター&SUV生活研究家:山崎 友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。
クライマーが岩場までの道のりに履いていくための靴がアプローチシューズです。アークテリクスやスカルパなどから、登山や普段履きにも利用できる商品がメンズ・レディース問わず多数発売されています。そこで本記事では、アプローチシューズの選び方とおすすめ商品を紹介します。
登山靴との違い
アプローチシューズとは?
アプローチシューズとは、クライマーが岩場までの道のりに履いていくためのシューズです。また、簡単なクライミングができるようアウトソールが滑りにくい仕様になっています。
普段履きから軽い岩場をよじ登る、ハイキングや軽いトレッキングまで対応したシューズです。
アプローチシューズの選び方
ここからは、アプローチシューズの選び方のポイントについてご紹介していきます。
目的に合わせて選ぶ
アプローチシューズには、山歩き用からクライミング用まで目的によってタイプが異なります。それぞれの特徴をつかんで自分に合ったタイプのものを選びましょう。
山歩き・トレッキング用
山歩きには歩きやすさを重視したアプローチシューズを選ぶようにしましょう。ソールに溝があるものなら、グリップが効くため足場の悪い場所でもすべりにくくなります。また、タウンユースとしても使えます。
ファッションとして履くのであれば、どのモデルを選択しても問題ありませんが、登山やクライミングなど、使うシチュエーションによっては靴の性能が適さない場合があります。たとえば、ローカット(くるぶし部分より下)でソールが柔らかいモデルは、登山で使うと怪我をする恐れもあります。
自分がほしいモデルが決まっている場合は、どの用途が適してるのか事前に調べた方がいいでしょう。
クライミング用
クライミング用には、岩場でもグリップが効いて歩きやすい凹凸が大きめのソールで、穴が多いものを選びましょう。
カットの種類とメリット・デメリット
アプローチシューズには、利用シーンごとに「ハイカット」「ミドルカット(ミッドカット)」「ローカット」の3つの種類があります。それぞれのメリット・デメリットをおさえて、自分に合ったタイプを見つけてみてください。
ローカット
【メリット】
くるぶしまでの高さのシューズで、軽量で高低差のない山道を歩くのに適しています。スニーカーと違ってソールがしっかりしているため、ぬかるみなど足場の悪い道でもすべりにくいなどのメリットがあります。
【デメリット】
くるぶしまでの高さしかないため、足首をひねりやすく、砂利や小石が靴のなかに入りやすいです。
ミドルカット
【メリット】
くるぶしまで覆われていてソールが硬めのため、足首をひねりにくく、中長距離のトレッキングにも対応。
【デメリット】
ソールが硬めな分、ごつごつした岩をつかみづらく、山道や雪山での使用は想定されていないことが多いです。
ハイカット
【メリット】
くるぶしまでしっかり覆われていてミドルカット以上の安定感。防水性や耐久性が高いものが多く、ソールも厚く硬めのため重装備での長距離にも対応。
【デメリット】
ソールが硬いため、足場の悪い道ではすべりやすいです。また、重量が重いため軽めの山歩きには向きません。
ゴアテックスや防水性のあるものを
雨天時の使用も想定しているのであれば、防水加工されたものを選ぶようにしましょう。防水加工されていないものだと、靴のなかまで染み込み不快指数マックスです。おすすめは、ゴアテックス採用の防水・通気性にすぐれたシューズです。
メッシュ素材、通気性のすぐれた素材のものを
靴を長時間履いていると蒸れてきますよね。そこで、メッシュなど通気性にすぐれた素材を採用したものなら、湿気の多い日でも安心で快適です。
サイズは「1cm大きめ」を
登山靴全般に言えることですが、ほとんどが欧州製で、海外の人の足形を考えて作られています。アプローチシューズはとくにつま先が細く作られているため、甲が高く幅が広い日本人の足形には合わない場合があります。心配な場合は、日本製をおすすめします。
基本は自分のジャストな足のサイズ+0.5〜1cmのサイズを選びましょう。ジャストなサイズを選ぶと、山道を下るときに足が前に移動し、つま先が痛くなることがあるからです。
あまり距離は歩かない、アプローチシューズのままで岩に登るという人は、逆にジャストサイズを選ぶといいでしょう。クライミング時にはつま先に遊びがあると、フリクション(摩擦)が利かせにくかったり、岩に立ち込みづらかったりします。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)