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【この記事のエキスパート】
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター:田澤 仁
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。
DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。
Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。
得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。
精巧な作り、音のよさ、弾きやすさが評価され、世界中のミュージシャンから愛されるアコースティックギターの人気ブランド「テイラー」。この記事では、テイラーのアコギの特徴と選び方、好みに合わせたおすすめの商品を紹介します。ぜひアコギ選びの参考にしてください。
テイラーのアコースティックギターの魅力
1974年にアメリカで誕生したのがテイラーです。電気を基本使わずに木の鳴りで音を響かせるアコギはギターの構造や材料で大きく変化します。テイラーはよい音を鳴らすために演奏しやすい形状や材料にこだわっています。
デザインのよいところも選ばれるポイントです。そのため、多くのミュージシャンからも支持されています。
モデル名の型番の仕様や見方
まずは、テイラー特有の型番のシステムを知っておきましょう。3桁の数字の型番は、そのギターの仕様を表すものになっています。
▼100の位は材質
たとえばシリーズ名にもなっている100の位は材質を示します。同じシリーズなら、トップ材とサイド、バック材が基本的にすべて同じ組み合わせ(300・400は2種類から選択可能)です。
▼10の位はトップ材の種類と弦の数
10の位はトップ材の種類(軟材か硬材か)と、弦の数(6弦か12弦か)を示します。
▼1の位はボディの形状
1の位はボディの形状を示しています。さらに末尾には、カッタウェイのボディの場合はc、ピックアップつきのエレアコの場合はe、ナイロンモデルはNがつきます。
型番の見方が分かれば特徴が分かる
【エキスパートのコメント】
このようなルールがわかれば、型番を見るだけでそのギターの特徴がわかり、材質やボディ形状などを絞り込めます。たとえば、ライブで使うためのエレアコがほしいなら、末尾にeがついているモデルから探せば、目的の製品を見つけやすくなります。
テイラーのアコースティックギター(アコギ)の選び方
それでは、基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】初心者向けモデル
【2】材質・シリーズ
【3】多彩なボディ形状
【4】デザインや色
【5】コスト
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しいギターを知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】初心者向けモデルをチェック
テイラーのギターには、特別なモデルもあります。
▼小型モデルの『Baby Taylor』
『Baby Taylor』は、3/4サイズの小型モデルですが、低音も豊かに鳴らせるし、音量にも不足はありません。子どものレッスン用に最適ですし、アウトドアなどに持ち出すのにも便利です。
▼ギター初心者におすすめの『Academy』
初心者向けに開発されたモデルが『Academy』シリーズです。初心者がギターをあきらめてしまわないように配慮したモデルで、細めのネックを採用して握りやすくし、腕が疲れないようにボディの角が削られてアームレストになっています。これまでのアコギでなんとなく弾きづらいと感じていた人に、ぜひ試してもらいたいモデルです。
【2】材質・シリーズをチェック
テイラー主力のフルサイズのギターには100番台~900番台の数字がつけられており、それがシリーズ名になっています。数字が大きくなるほど高価なモデルになります。
▼低価格でおさえたいなら100~300番台がおすすめ
価格を重視するなら100番台から300番台あたりの、型番の数字が小さいモデルから選ぶとよいでしょう。トップ材はほとんどのシリーズでスプルースという素材ですが、バックとサイドはシリーズごとに材質が違います。
たとえば100番台は中音域の豊かなウォルナット、200は抜けのよいトーンのハワイアンコア、そして300はサペリまたはブラックウッド。300以上は響きのよい単板なので、低価格モデルの中では300番台がもっともおすすめです。
▼最高の1本を探しているなら700~900番台がおすすめ
高級モデルの700から900番台はインディアン・ローズウッドを使用していて、パワフルで伸びやかな音を鳴らせます。テイラーならではの艶やかな音、美しい仕上げはとても魅力的ですから、最高の1本を探しているなら、ぜひこれらの高級モデルも選択肢に入れてほしいと思います。
なお、400~600番台はこれらの中間ととらえてもらえればよいでしょう。
【3】多彩なボディ形状をチェック
ボディの形状から選ぶなら、型番の1の位に注目してみましょう。
▼「0」
「0」はもっとも一般的でクセのないドレッドノート(DN)タイプのボディです。
▼「2」
「2」はグランド・コンサート(GC)と呼ばれる小型のボディで、持ちやすさ、弾きやすさを求める人におすすめです。小ぶりですがパワーもあり、オールラウンドに使えます。
▼「4」
「4」はグランド・オーディトリアム(GA)はGCを一回り大きくしたようなボディで、太くパワーのある低音と粒立ちのよい高音のバランスがよく、弾きやすさも抜群なので人気があります。せっかくだからテイラーらしいギターを、という人にはGAがもっともおすすめです。
▼「6」
「6」は大きめのボディの下部が丸みを帯びたグランド・シンフォニー(GS)。
▼「7」
肩の部分を丸くした「7」のグランド・パシフィック(GP)。枯れた味わい深い音で人気上昇中のモデルです。
▼「8」
「8」はもっとも大きくて音量も出せるグランド・オーケストラ(GO)は、ボリューム感のある音を出したい人に向いているでしょう。
日本限定や特別なモデルにも注目!
レギュラーでラインナップされているテイラーのアコギ以外に特別なモデルも販売されています。日本限定で作られたモデルなどもあり、今ここでしか手に入らないギターを選ぶのもよいでしょう。
日本限定モデルとは別に、期間限定で塗装されたカラーリングのタイプなどもあるのでレアな1本がほしいという人はサイトやお店などで確認してみてください。
【4】デザインや色をチェック
ステージ上でカッコよく見える楽器という点も選ぶときのポイントです。デザインやギターの色でその印象は変化していきます。600シリーズにはブラック・ブルーなどの9色ものバリエーションがあります。
デザインは対象になっている形状や上の音まで弾きやすいようにボディの片側がえぐれたような形状などがあります。カッコよさと弾きやすさを考えながら選んでみましょう。
【5】コストをチェック
テイラーのアコギは幅広い価格帯で設定されています。アコギの素材や機能、カラーリングなどでも価格帯が変わってきます。製品の要素が違うと1本ずつ音のキャラクターも変わってきますので実際に弾いてみて選ぶことをおすすめします。
お気に入りのシリーズが見つかったら、あとは自分の予算を確認して選ぶとよいでしょう。
エキスパートからのアドバイス
イベント開催もチェックしてぜひ試奏してみよう
【エキスパートのコメント】
アコースティックギターは、できれば店頭などで試奏させてもらってから購入することをおすすめします。音が気に入るかどうかはもちろんですが、ネックの握りやすさや弦の押さえやすさ、抱えた感触なども忘れずにチェックしましょう。とくに弦の押さえやすさについては、ローポジションからハイポジションまで使って、無理なく押さえられるかどうかを確認してください。テイラーの場合は、ボディシェイプが同じなら、異なるシリーズであってもサイズや形状が共通していることが多いです。万一欲しいモデルが店頭にない場合でも、同じボディシェイプのモデルを試奏させてもらえば、どんな感触なのかわかると思います。
また、すべてのテイラーギターが見られる「Taylor Guitars Road Show」が日本各地の楽器店などで定期的に開催されています。デモ演奏をまじえながら製品について詳しく解説してくれるので、こちらのイベントに足を運んでみるのもおすすめですよ。