2.5次元を中心に活躍する人気俳優が勢ぞろいした『テレビ演劇 サクセス荘』がCSホームドラマチャンネルで10日より放送される(毎週月曜26:00~ 他 / 視聴方法:スカパー!、各地のケーブルテレビ、ひかりTVなど)。
撮影が始まったら最後までカットがかからない、NGなし、アドリブあり。まさに“Show must go on”の精神で舞台さながらの緊張感漂うドラマに仕上がっている作品。物語の舞台となるのは都会の片隅にたたずむアパート、サクセス荘。そこには成功を夢見る若者たちが住んでいる。このサクセス荘で予測不能な出来事が巻き起こる今までにないドラマが『テレビ演劇 サクセス荘』だ。そこで、この物語内でみんなを回す役割を担ったゴーちゃん役の和田雅成にインタビューした。
■攻めた企画に「マジでびびりました」
――リハーサルは一度だけ、そして本番一発勝負という『テレビ演劇 サクセス荘』。実際、現場でもそうだったんですか?
ホントにリハーサル一回の本番一発勝負で、演じるのは計2回だけでした。もうなんだろうコレ? ってことしか考えられないぐらい大変でしたね(笑)。
――出演されている方たちは和田さんも含め、みなさん舞台を中心に活躍されている俳優ばかり。それでも大変だったということですね。
そうなんです。みなさん舞台と一緒って思われるかもしれないんですけど、舞台はセリフを覚えて、稽古をして本番。でも、このドラマはセリフを覚えてリハーサルをして、すぐ本番なんです。だから稽古もしないし、いいシーンもカメラの角度を変えて撮ったりもしないっていう攻めた企画。マジでびびりましたよ(笑)。最初は本番一発勝負って言っても、どうせリハーサルを何回かするんでしょって思っていたんです。そしたらリハも一回しかしないし、ちゃんと一発勝負で。リハーサルもスタッフさんがカメラワークの確認をして、僕らは全員がそろって初めてのセリフ合わせを一回するだけっていう。もうリハはあってないような感じだったんですよね(笑)。
――そこまで大変ということは、舞台よりも緊張したんじゃないですか?
もう『サクセス荘』のほうが全然、緊張しました(笑)。緊張の種類が違いますけどね。でも、ゴーちゃんが大阪出身ということで関西弁を使わせていただけたのは、自分の培ってきた人生を出せたというか、わりとフラットに構えることが出来たので助かりました。まぁ、みんながいきなりアドリブをやってくるので大変でしたけど(笑)。
――本番一発撮りなのに、アドリブをしてくるんですか?
特に荒牧(慶彦)がややこしいアドリブをするんですよ。投げたら投げっぱなしっていう。玉ちゃん(玉城裕規)もアドリブをするんですけど、玉ちゃんのアドリブはシーンを成立させてから次にいくのでやりやすいんです。でも荒牧の場合、アドリブして僕がつっこんだらもういないっていうね(笑)。ホントにややこしかったです。
――「テレビ演劇 サクセス荘」を初めてご覧になる方へのお勧めの回というと?
うわ、難しいなぁ。個人的に好きなのは第12回。最終回から勧めるなよって話ですけどね(笑)。それまで誰々の回というふうに、誰かがフィーチャーされてて。第12回はわりとゴーちゃん回なんです。それとナレーションの山寺(宏一)さんも出ていらっしゃいますし。おそらくみんなも第12回は思い入れが強かったんじゃないかなって思います。
――ちなみに和田さんが失敗したシーンってあったんですか?
僕、失敗したっていう感覚はあまりないんですよ。でも、第2回で玉ちゃん(玉城)が半ページ、セリフを飛ばしちゃって(笑)。尺の長さは決まっているから、どこかで調整しなきゃいけなかったんです。半ページ飛ばしたことによって、何分か伸ばさなきゃいけないので、みんないつもより芝居がちょっと長くて (笑)。ただアドリブで伸ばす地獄の時間より、台本で伸ばすことをみんなで選びました(笑)。
――終わった後、玉城さんは?
いや、それが玉ちゃんはセリフを飛ばした自覚がなかったんです。終わった後、“えっ!? 飛んだ!?”“ここからここまで飛んでたよ”“あぁ~、ごめ~ん!!”ってみんなに謝ってました(笑)。
――『テレビ演劇 サクセス荘』がホームドラマチャンネルで放送されることについては?
ありがたいですね。何も考えないで見られる作品なので、ぜひご覧になっていただきたいなと。もし、地上波で放送したとき失敗していたら、ホームドラマチャンネルさんで放送することもないじゃないですか。だから2回目、放送していただけるのはファンの方にもホームドラマチャンネルさんにも感謝しています。
――ホームドラマチャンネルなどBS、CSでどんな作品をご覧になっていますか?
『めがだん』は僕も出演していた作品で。『コーヒー&バニラ』もやっていたんですよね。このドラマは見ていました。僕の出ていた『ねぇ先生、知らないの?』も同じ枠のドラマ特区の作品だったんで。そういう意味では、ホームドラマチャンネルさんは『テレビ演劇 サクセス荘』がぴったりじゃないかなって思うんです。お笑い番組の感覚で見ていただけるので、すごく合ってるなって!
(C)「テレビ演劇 サクセス荘」製作委員会