MMD 研究所はこのほど、「親と子どものスマートフォン利用ルールに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2019年12月20日~2020年1月6日、13歳~18歳の子ども849人と2019年以降に子どもにスマートフォンを持たせた親1,000人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 初めてスマートフォンを持った時、嬉しかったこと(n=849)

    初めてスマートフォンを持ったとき、嬉しかったこと(n=849)

スマートフォンを所有する13歳~18歳の男女に、初めてスマートフォンを持ったときに嬉しかったことを尋ねたところ、最も多かった回答は「友達や家族と LINE で連絡が取れるようになったこと」(62.1%)、2位は「SNS が利用できるようになったこと」(55.5%)、「ゲームができるようになったこと」(53.5%)だった。

利用しているアプリのジャンルや特定のアプリを聞くと、「LINE」(94.3%)が最も多く、次いで「動画再生アプリ」(82.1%)、「Twitter」(76.2%)となった。女性は「Instagram」(74.2%)や「写真加工アプリ」(62.8%)、男性は「ゲームアプリ」(67.4%)、「ナビゲーションアプリ」(26.1%)が多かった。

日常生活を送るうえでのスマートフォンの必要度を10段階で評価してもらったところ、43.5%が「10(とても必要)」と答えた。日常生活を送るうえでスマートフォンが必要な理由を聞くと、「親や友達と連絡を取れなくなるのが不便」(59.1%)が最も多く、「気軽に音楽を聴きたいから」(54.9%)、「動画が観たいから」(52.9%)、「SNSがしたいから」(51.6%)と続いた。

  • 日常生活を送る上でスマートフォンが必要な理由(n=849)

    日常生活を送るうえでスマートフォンが必要な理由(n=849)

2019年以降に子どもにスマートフォンを持たせた親とスマートフォンを所有する子どもに、それぞれ親子間のコミュニケーションがとれていると思うかを聞いたところ、親の74.9%、子どもの81.4%が「コミュニケーションがとれている」と回答した。

スマートフォンを所有する子どもに、スマートフォンを利用するうえでマナーや危険な目に遭わないように普段から気を付けているかを聞いたところ、81.2%が「とても気を付けている」「ある程度気を付けている」と回答した。

  • スマートフォンの利用でマナーや危険な目に合わないように普段から気を付けているか(n=849)

    スマートフォンの利用でマナーや危険な目に遭わないように普段から気を付けているか(n=849)

スマートフォンの利用でマナーや危険な目に遭わないように普段から気を付けていることを尋ねると、最も多かった回答は「SNS 上で顔や個人情報(本名など)を明かさないようにしている」(52.8%)だった。次いで「SNS やメールで怪しいリンクは開かないようにしている」(52.1%)、「授業中はスマホを触らない」(48.1%)となった。

子どもにスマートフォンを持たせた親に、子どもとスマートフォンを利用するうえでのルールを決めたか聞いたところ、79.2%が「何かしらルールを決めている」と答えた。

  • 子どもにスマートフォンを持たせたときのルール決めについて(n=1,000)

    子どもにスマートフォンを持たせたときのルール決めについて(n=1,000)

決めているルール内容を聞いたところ、最も多かったルールは「アプリ内課金やアプリのダウンロードに関するルール」(38.4%)、次いで「スマートフォンを利用する時間に関するルール」(35.7%)、「スマートフォンを利用する場所や場面に関するルール」(29.9%)だった。