スポーツジャーナリストの増田明美がこのほど、きょう26日にカンテレ・フジテレビ系で生中継される『奥村組スポーツスペシャル 第39回大阪国際女子マラソン』(12:00~14:55)の取材に都内で応じ、同大会の知られざる特徴を明かした。

  • 増田明美

2020年東京オリンピック女子日本代表の最後の1枠を争う今回について、増田は「高速の記録が期待できると言われる大阪でどういう記録が出るか。(代表選定の条件である)2時間22分を何人破るのか、そこに注目してほしいと思います」とポイントを紹介。その上で、自身も同大会に選手として4度出場し、93年から解説を務めているからこそ分かる、大阪という土地柄ならではの特徴を教えてくれた。

それは、沿道からの声援。「大阪って言ったら笑いの文化があるから、沿道からも『なんだお前疲れてんのか! 疲れてんのは気のせいや!』とか、厳しいような声援がいっぱい飛ぶんです」という。

また、「情がありすぎるから、選手のことをしっかり調べてケガを乗り越えたんだとか、分かりながら応援してくれるから、名前でも呼ばれますしね。独特ですよね。面白がるような応援なんです」と解説。

自身が選手として走った際も、「私に対する思いが強すぎる人が、トップを走っててほしいんですけど、第3集団を走ってる私に『増田~! お前の時代は終わったんや~!』って(笑)。そういう応援なんですよ。大阪の文化だと分からないとガクッときちゃうんですけど、それも愛なんですよね」と、激励として受け止めたそうだ。

短距離走のランナーと違い、マラソン選手は沿道の声がよく聞こえるそうで、「渋井陽子さんが大阪を走ったときに、那須川(瑞穂)さんってきれいな選手がいて、『なっちゃん、風邪ひくなよ』って(沿道の)おじさんが言うんですけど、自分は何も言われなかったって(笑)。そんなのをネタにしてますよ」というエピソードも明かした。

そんなある意味特徴あるコースだが、「応援から背中を押される選手も多いので、どれくらいの記録が出るかというのを期待していただいたらいいと思います」と、選手にとって追い風になることを強調。テレビ中継ではどこまで聞こえるか分からないが、耳を澄ましながら観戦するのも楽しそうだ。

  • 昨年の大会の様子