長谷川博己が戦国武将・明智光秀を演じる2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(1月19日スタート、毎週日曜20:00~)で、美濃の守護代で光秀の主君・斎藤道三(利政)を演じる本木雅弘。主演の長谷川とは、2012年に放送された本木主演のTBS系ドラマ『運命の人』以来2度目の共演となるが、長谷川と光秀の共通点を感じているそうで、「特に謎めいた若年期のイメージにぴったり」と太鼓判を押している。

  • 『麒麟がくる』

    『麒麟がくる』で明智光秀を演じる長谷川博己(左)と斎藤道三を演じる本木雅弘

本木は、長谷川について「『運命の人』でご一緒させていただいたときに、さわやかで素直で、あまり自分を主張しない人。でもうっすら自信がありそうな雰囲気があり、その印象がふと甦ってきた」と語り、「事実、とても清々しくて、スッとしていてきれいで、ちょっとイルカのようにツルッとしたお顔つきに賢さが漂っている(笑)。そして、その愛らしい感じの奥にかなり大きな許容量があるように思います」とコメント。

そして、「長谷川さんは今回、基本的にほとんど受け身の演技。道三や、その娘の帰蝶、幼なじみの高政、その先出会う人々のさまざまな感情を受け止め、それを自分なりに咀嚼して、どんどん判断力を高めていく役」と光秀役について説明し、「長谷川さん自身も、一見柔らかそうに見えてとても芯があり、隠された魅力の感じられる方なんです。それがそのまま明智光秀の、特に謎めいた若年期のイメージにぴったりだなと思って眺めています」と太鼓判を押した。

また、「道三役の私は時々登場しては長谷川さんに何かを吹っ掛けるのですが、半年近く撮影を進めていますから、会うたびに長谷川さんの中で光秀らしさがむくむくと育っているなと感じます。勇ましさ、冷徹さ、情の深さ、長谷川さんはあらゆるものを吸収してどんどん拡大している気がしていて、とても頼もしい」と称賛。「できるだけ役者としても長谷川さんを刺激していけたらという思いで、僕も負けじと道三なりの変化球をぶつけていきたいと思っています」と意気込む。

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■本木雅弘
1965年12月21日生まれ、埼玉県出身。元シブがき隊のメンバーで、1988年に解散した後、本格的に俳優活動を開始。映画『シコふんじゃった。』(1998)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。2008年には、自らが発案し、主演を務めた映画『おくりびと』が日本映画史上初となる米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。そのほか、ドラマ『西遊記』(日本テレビ/1993)、『水曜日の情事』(フジテレビ/2001)、NHK大河ドラマ『徳川慶喜』(1998)、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』(2009~2011)、映画『トキワ荘の青春』(1996)、『永い言い訳』(2016)などに出演。

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