東京・北区といえば、赤羽をはじめ、ディープなイメージのあるエリア。みんな、朝からお酒を飲んで盛り上がっているのかも……なんて思っていたら、どうやらそうでもないらしい。

  • 十条駅の北口を出て徒歩30秒で商店街がスタート

    十条駅の北口を出て徒歩30秒で商店街がスタート

赤羽駅からJR埼京線で1つ隣、十条駅の目の前にある「十条銀座商店街」には庶民的で親しみやすいお惣菜屋さんが並んでいて、食べ歩きには持ってこい。お惣菜屋さんだけでなく、点心、おにぎり、デザートまで、ジャンルも多様。テレビやWEBに取り上げられることも多く、すっかりメディアではおなじみになっている店もあるようだ。そこで今回は、思いっきり「肉肉しいグルメ」に絞って、満腹を目指して食べ歩きしてみた。

十条駅北口を出て徒歩30秒ほど、「十条銀座商店街」はまっすぐ伸びるアーケードの下にある中央通りと東通り、西通りに200以上の店舗が軒を連ねている全長520mの商店街。

入り口付近には古くから営業していることが一目瞭然な食堂「天将」が。その昔懐かしい佇まいに早くも気分があがる。ショーケースを見ると、なんとナポリタンが400円。安い! 思わず入ろうかと思ったものの、グッと我慢。今日は食べ歩きをしなければ。というわけで、歩いて行くと早速お惣菜屋さん発見。

ミートデリカ塩家

  • 店頭ではお惣菜を、奥では肉を売っているミートデリカ塩家

    店頭ではお惣菜を、奥では肉を売っているミートデリカ塩家

商店街入り口を入って50mほど行くと、すぐ右手にある精肉とお惣菜のお店。店頭のケースには、鶏のからあげ、メンチカツ、肉じゃがコロッケ、豚ヒレカツ、ロースカツ、エビフライ、イカフライなどの揚げ物がズラリ。どれも美味しそう。奥の店舗はお肉屋さんになっていて、いつでも新鮮な牛、豚、鶏肉が手に入る。

  • あまりの存在感に迷わず購入した「チキンとポテト」(税込220円)

    あまりの存在感に迷わず購入した「チキンとポテト」(税込220円)

そんなお店で食べてみたのが、ケースの上で思いっきり存在感を放っていた「チキンとポテト」(税込220円)。もう、名前が見た目そのまんま。からあげが2つに、まるっと丸ごとのじゃがいもが2つ、交互に串に刺さっていて、豪快そのもの。4つ具材があるから、それぞれ220円÷4で1つ55円か。

などと無駄に左脳を働かせつつ食べてみると、カリッとした衣と肉感たっぷりなからあげ、ポテトのホクホク感、優しい甘さがたまらない。食べ歩きにもピッタリ。これは幸先良さそうだ。他にもいろんなお惣菜、お弁当も販売されていた。

  • 串に刺さっているから食べ歩きに最適。デカいけど

    串に刺さっているから食べ歩きに最適。デカいけど

●ミートデリカ塩家
東京都北区上十条2-30-5
営業時間:9:00~20:00
休:火

鳥大

  • 「鳥大」には常に人が並んでいて繁盛していた

    「鳥大」には常に人が並んでいて繁盛していた

さらに商店街を進み、大きな通りを右に入ると、十条銀座商店街きっての有名店「鳥大」の看板がドーンと登場。いろんなメディアで紹介されている人気惣菜店で、この日も平日の昼間にもかかわらず、常にお客さんがやってきて行列ができていた。早速並んでみると、そのお惣菜の種類にビックリ。自分の順番がやってくる前に決めなくては! とドキドキしてしまった。

  • 買ったばかりのチキンボールを頬張る喜び

    買ったばかりのチキンボールを頬張る喜び

そんな筆者が購入したのは、「チキンボール」。札に「テレビでおなじみ」と書かれている通り、並んでいた人はだいたい買っていた。こちら、1個10円(税別)。迷わず10個購入。ひと口でパクっといただくと、ふんわりした食感で美味しい。いくらでも食べられそうだ。

  • もも肉の西京味噌焼き」は思い返すとお酒が飲みたくなる味だった

    「もも肉の西京味噌焼き」は思い返すとお酒が飲みたくなる味だった

さらに、並んでいる間に必死に吟味した結果、頼んでみたのが「もも肉の西京味噌焼き」100g140円(税別)。香ばしくて少し甘めの味噌がジューシーなもも肉とマッチして絶品。しかも140円だと思ったら、1枚だけ買ったので、グラム売りで83円(税別)だった。

ということでチキンボールを10個と西京味噌焼き、合わせてたったの183円(税別)。手軽で美味しくて超安い。子どもの頃、近所にこんなお店があったなら、毎日チキンボール等を買いに来てお小遣いを全部使ってしまっただろう。ジャンプが買えなくなるところだった。危なかったぜ。

●鳥大
東京都北区十条仲原1-4-11
営業時間:10:00~20:00
休:日

惣菜みやはら

  • 行列ができていることが多いという「惣菜 みやはら」

    行列ができていることが多いという「惣菜 みやはら」

続いてやってきたのが、「惣菜みやはら」。看板に「since1994」とあるように、20年以上も愛されている人気店。この日はすぐに買えたが、日によっては長い行列ができているようだ。コンパクトな店舗ながら、美味しそうなお惣菜が所狭しと並んでいた。

  • ジューシーな豚メンチは食べ応えたっぷりで大満足

    ジューシーな豚メンチは食べ応えたっぷりで大満足

デカデカと書かれた「やさいコロッケ」と「やきとり」も気になるし、さっきから目の前に鎮座してテカテカと存在をアピールしている「豚の角煮」もめちゃくちゃ食欲をそそるが……選抜メンバーは「豚メンチ」(税込129円)と「カニクリームコロッケ」(税込86円)のダブルセンターで行きます! 意気込んで注文する筆者に笑顔で対応してくれる優しい店員さん。こんなところも人気の秘訣かも。

  • 「カニクリームコロッケ」(税込86円)のとろけるクリーミーさにうっとり

    「カニクリームコロッケ」(税込86円)のとろけるクリーミーさにうっとり

肉の旨味と玉ねぎが絶妙な味付けの豚メンチ、まろやかなクリームに身も心もとろけそうなカニクリームコロッケ、共に晩御飯のおかずにとっておきたいぐらいな本格的な味だ。食べ歩きしながら贅沢を感じてしまった。

●惣菜みやはら 十条銀座店
東京都北区十条仲原1-24-12