JR東日本グループのJR東日本スタートアップは、水産物や青果の卸・小売を手がけるフーディソンと協働し、新潟の海産物を新幹線で東京に輸送し、新鮮なうちに駅構内で販売する取組みを1月17日から実施する。

  • 新幹線による海産物輸送の流れ

フーディソンは2017年度にベンチャー企業とJR東日本グループの協業プログラム「JR東日本スタートアッププログラム」の採択企業に選ばれ、2018年に鮮魚の事前予約・受取りが可能な期間限定のポップアップショップを品川駅に設置。2019年4月に品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート」内に鮮魚店「sakana bacca エキュート品川店」を開業し、同年6月に新幹線物流による鮮魚輸送の実証実験を実施するなど、新たな水産流通実現に向けた取組みを進めてきた。

今回の取組みでは、1月17日から3月27日までの毎週金曜日、新潟港で水揚げされたエビ類やイシモチ、ハタハタ、ノドグロなどの新鮮な鮮魚を上越新幹線「Maxとき316号」(新潟駅10時17分発・東京駅12時28分着)で東京へ輸送。14時30分頃から、品川駅構内の「sakana bacca エキュート品川店」で販売する。

新幹線物流とフーディソンのプラットフォームを組み合わせることで、鮮度落ちが早く、通常は生で出荷することが難しい海産物も獲れたてのまま首都圏で販売することが可能になるという。JR東日本グループは今回の取組みを踏まえ、今後も鉄道会社ならではの新たな流通サービスの実現をめざすとしている。