京都鉄道博物館は9日、営業路線とつながった引込線を活用した現役車両の展示として、JR西日本が保有する配給車「クル144・クモル145」の特別展示を1月24日15時15分頃から1月26日の閉館まで実施すると発表した。

  • 配給車「クル144・クモル145」

配給車は車両の部品等を工場から車両基地へ運ぶ役割を担っていたが、トラック輸送などへの切り替わりによって活躍機会は少なくなっており、現在、JRグループ全体で稼働可能な車両は今回展示する編成のみとなっている。「クル144-15」「クモル145-1015」の2両を1月24日15時15分頃から1月26日の閉館まで展示予定だが、営業線を運転しての搬入となるため、輸送上の都合により展示を中止する場合がある。

関連イベントとして、1月26日の10~12時と13~15時、車両検査に携わる現役社員と一緒に車両の検査を体験できる「車両おしごと体験」を実施。同日の16~17時には、車両前で検修社員のこども制服を着用しての記念撮影も行われる。来場者自身での撮影となり、希望者多数の場合、先着50組までとなる。

京都鉄道博物館は2月に開催する定例イベントも発表。1960(昭和35)年に登場した日本初の特急用ディーゼルカー、キハ81形の車内公開を2月の土日祝日の10時から16時30分まで行う。2月15・16日には、硬券についての解説と硬券関連の資料映像の上映と硬券印刷・日付印字・改札鋏の体験ができる展示品解説セミナー「硬券印刷機」を各日11時30分・13時45分・15時30分から40分間開催。各回30分前から整理券を配布する。