現在好評放送中『仮面ライダーゼロワン』テレビシリーズでは、人類滅亡を企てるテロリスト「滅亡迅雷.net」が仮面ライダーゼロワン/飛電或人の脅威として立ちふさがっている。滅亡迅雷.netのリーダー「滅(ほろび)」の指示に従い、人間の生活に役立てるために作られたヒューマギアを凶暴な破壊マシーンに変貌させる役割を担うのが、幼い子どものように無邪気な態度を取る「迅(じん)」である。

  • 中川大輔(なかがわ・だいすけ)。1998年生まれ。東京都出身。2016年に行われた「第31回メンズノンノモデル公開オーディション」でグランプリを獲得し、雑誌「MEN'S NON-NO」専属モデルとしてデビュー。2019年放送の日本テレビ『俺のスカート、どこ行った?』の化学教師・須長伝次役で連続ドラマ初レギュラー出演を果たし、注目される。撮影:大門徹

2019年12月21日より、仮面ライダーシリーズ恒例の「冬映画」最新作『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が公開される。今年は年号が「平成」から「令和」へと移り変わるメモリアルな年だっただけに、平成の最後を飾る『仮面ライダージオウ』と令和最初の『仮面ライダーゼロワン』の"仮面ライダー共演"にも大いなる注目が集まっている。今回は仮面ライダー迅/迅を演じる中川大輔にご登場していただき、テレビシリーズの撮影開始時の心境や、迅を演じるにあたっての役作りについて、名コンビである滅役・砂川脩弥との関係性、そして映画での滅亡迅雷.netの注目ポイントについて語ってもらった。

――中川さんが子どものころ、どんな「仮面ライダー」シリーズをご覧になっていましたか。

それが、ほとんど観てないんですよ。僕が幼かったころのヒーローといえば『仮面ライダー555』だったはずなんですが、初めに観たときの内容が怖かったようで、観なくなったみたいです(笑)。

――今回『仮面ライダーゼロワン』でいわゆる「悪」を演じるにあたっては、当初どういう思いを抱かれましたか。

滅亡迅雷.netは人類にとって敵であり、悪に見えるかもしれませんが、彼らは自分が悪いことをやっているという思いがなく、信念を持って行動しています。ですから迅を演じるときも、自分が「悪」を演じていると思わないようにしています。

――迅は子どものように明るくはしゃぐ姿がなんともチャーミングで、女性ファンの人気が滅と並んで非常に高いですね。終始ハイテンションな迅を演じられるとき、意識されていることとは何でしょう。

それほど素の自分と違っているわけではないので、迅を演じるのに強く意識することはないんです。でも最初のうちは、演技をする中で自分のテンションを上げるのがたいへんだったかな。今はもう、撮影に入ると迅のテンションをどれくらい上げたらいいのか、コントロールの仕方がわかったので、すんなり役に入ることができます。

――撮影前はふつうにしていても、スタートがかかるといきなり「ワ~~ッ!」と動き出すような感じですか。

まさに、そういった感じです。あの衣裳を着たとたん、完全に迅になりきることができますね。『ゼロワン』製作発表会見のときにも話しましたけれど、迅や滅の衣裳はとてもカッコいいんですよね。この帯をギュッとしめられると、気持ちが引き締まります。柔道着を着たときのような感じです。

――製作発表会見のとき中川さんは迅を演じるにあたって「5歳児くらいを意識」とお話しされていましたが、それは現在でも同じでしょうか。

そうですね。あまり深いことを考えないようにせず、できるだけ頭をカラにするように心がけています(笑)。

――『ゼロワン』の放送が始まって3か月あまりが過ぎましたが、周囲からの反響などはどういったところで知りますか?

インスタグラムのフォロワーがすごく増えました。だいたい放送日の日曜と翌日の月曜に、バーンと多くなるのを見ると、注目されてるんだなって思います。