「第48回ベストドレッサー賞」の発表・授賞式が27日、都内で行われ、受賞した杏、ムロツヨシ、世耕弘成参議院自由民主党幹事長、三木谷浩史楽天会長兼社長らが出席した。
ファッションをキーワードに、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的に政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなどの各分野で時代をリードした著名人に贈る同賞。1972年のスタートから48回を数える今年は、芸能界から杏とムロツヨシが芸能部門を受賞した。
杏は「今年は私が4年ぶりにドラマに復帰させていただいて覚悟のあった1年だったので、その1年を評価していただいてこの場に呼んでいただいたということを光栄に思っております」と喜び、3児の母で育児に奮闘中ということで「どこが一番大変か分かりませんが、3人いることで子供同士が遊んだりしてくれるので少しは楽になったような気がします。毎日トライしていて、迷ったり悩んだりしているので何も変わらないですね」と明かした。さらに、育児をしながら臨んだ日本テレビ系のドラマ『偽装不倫』の撮影は「時短だったり休みを挟みつつ、家庭の時間がありながら挑ませてもらいました。今回の現場は皆さんの努力や工夫によって参加させていただいたという思いです。クオリティーを下げるということではなく、"これが良いカット"でOKを出し続けていただきました。チームワークが求められましたが、皆さんの力で乗り越えられたと思います」と関係者に感謝した。
杏とともに今年大活躍だったムロツヨシも受賞。「驚きましたし、まさか自分がと思いました。僕らは役者の仕事をしていますけど、衣装は自分が選んでいる訳でなく、スタイリストさんがやってくれています。11年間お願いしているスタイリストさんに感謝したいですね」と感謝の言葉を口にした。また、今年の充実ぶりを「あまり仕事にランキング形式を設けていませんが」と断りを入れつつ、「20歳の頃から演劇をやっていて、20代の頃は映画やドラマに出たくても出られませんでした。その人間が新国立劇場で主役という場所で喜劇をやらせてもらったのは大きい出来事だったなと思います。隣を見たら堤真一さんと吉田羊さんがいてくれて、カーテンコールで『こんな日が来るもんだな~』と思いながらやってましたね」と感慨深げだった。
なお、芸能部門以外では、政治部門に世耕弘成参議院自由民主党幹事長、経済部門に三木谷浩史楽天会長兼社長、学術・文化部門に小松美羽、藤舎貴生、スポーツ部門に羽根田卓也、特別賞に西川悟平がそれぞれ受賞した。ほか特別ゲストとしてラグビー日本代表の稲垣啓太選手が出席した。