エアトリは11月20日、「営業時間の前倒し」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2019年11月7~10日、調査対象は20~70代の個人で、有効回答は831人。

終電の前倒し、32.5%が「反対」

  • 終電の前倒しは賛成ですか?反対ですか?

JR西日本は2019年10月、労働環境改善のために終電を前倒しする検討を始めたと発表した。そこで終電の前倒しについて賛否を問うと、「賛成」「どちらかと言えば賛成」は計26.9%だったのに対し、「反対」「どちらかと言えば反対」は計32.5%と、否定派が肯定派を上回った。否定派の人からは、「終電に乗り遅れたらタクシーで帰宅しなければならず、出費がかさむ」「消費が低迷してしまう」との意見が寄せられた。

終電まで働くことが「よくある」「時々ある」と答えた人に、終電が早まれば自身の労働環境改善にもつながると思うか尋ねると、「変わらない」が半数以上の51.1%、「悪化する」が4人に1人以上の26.6%となり、「改善する」は22.3%にとどまった。

適切だと思う電車の終電(最終駅到着時間)は、「24時台」が34.9%と最も多く、次いで「23時台」が28.5%、「25時台」が19.9%、「26時台以降」が8.4%と続いた。「22時台以前」と答えた人は1割未満で、6割以上が「24時台以降」と回答し、中には24時間営業を求める人もいた。

終業・閉店時間が前倒しになると困るものは、1位「タクシー」(39.1%)、2位「24時間受付のホテル」(31.2%)、3位「コンビニ」(30.8%)、4位「病院」(29.2%)、5位「飲食店(居酒屋など)」(21.7%)。「タクシー」「24時間受付のホテル」については、多くの人が"終電に乗り遅れた時に利用するもの"と捉えており、「深夜こそ走っていてほしい・受け入れてほしい」という声が目立った。