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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。
アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。
アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。
『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。
目のまわり以外の頭から顔、首までをすっぽり覆って寒さから身を守ってくれる防寒具「バラクラバ」。目出し帽とも呼ばれ登山やウィンタースポーツで活躍しますが、冬だけでなく、UVカットモデルや接触冷感などの夏用もあります。この記事では、バラクラバの種類や選び方、おすすめ商品を紹介します。
バラクラバとは
バラクラバとは、日本では「目出し帽」と呼ばれているグッズのこと。目のまわり以外の頭から顔、首までをすっぽり覆って寒さから身を守ってくれる防寒具です。もともとは軍隊装備。1854年、「バラクラヴァの戦い」にて誕生しました。
冬山登山などの寒さが厳しい環境では昔からよく使われてきましたが、いまではスノーボードやスキーなどのウインタースポーツ、サイクリングやツーリング、さらにはサバゲーなど、真冬のアウトドアでのアクティビティで着用する人が増えています。
使われている素材は商品によって多種多様。高い機能を加えた製品も数多く販売されています。なかには冬以外のシーズンに使える、UVや花粉をカットしてくれる機能がついたものもあります。
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バラクラバは夏場にも使えるアイテム
【エキスパートのコメント】
とくに試してみていただきたいのが夏場のアウトドアアクティビティ。薄手でUVカット機能があり、吸汗透湿性の高いアイテムを探し、ジャストな特性のバラクラバを選んでみてください。
日焼け止めの手間がなく、日焼けの心配から完全に開放され、高能的なアンダーウェアを一枚着こんだような快適さが手に入ります。
素材の種類と用途
バラクラバは素材ごとの特徴を知ると、用途に応じたアイテムが選びやすくなります。まずは、バラクラバの素材ごとの特徴を解説していきます。
ウール:防寒と吸湿性を兼ね備えた素材
羊毛をはじめとした動物の毛から作られた素材が、ウールです。保温性が高く伸縮性もあるので、雪山登山など寒い環境で動きの激しいスポーツなどをする際に向いています。
また、吸湿性が高く内部にたまった水蒸気を外へ逃がしてくれる特徴もあります。ウールのバラクラバは、寒い環境で汗をかくシーンに使いやすいでしょう。
フリース:ウィンタースポーツ向きの保湿性の高い素材
フリース素材は、化学繊維であるポリエステルを起毛させた素材です。ふわふわとした肌触りのよさと、起毛部分が体の熱をしっかりと保ってくれる保温性の高さが魅力です。
速乾性にもすぐれているので、雪などがついても内部までしみないのもメリットです。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツに向いています。
マイクロファイバー:いろいろなシーンに使える素材
マイクロファイバーは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維です。繊維が細いため、吸水性と保温性にすぐれている特徴があります。タオルや肌着のほか、マイクロファイバーを使ったフリースなど、防寒着としても活用されています。
マイクロファイバーのバラクラバは、保温性と通気性のバランスがよいのが魅力です。スポーツからアウトドアシーンまでいろいろな用途で使用できます。ただし、ほかの素材にくらべると価格は高い傾向にあります。
バラクラバの選び方
それでは、バラクラバの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】口元の構造
【2】フィット感
【3】保温性
【4】吸汗速乾性
【5】その他の機能性
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】口元の構造をチェック
バラクラバの口元の構造をチェックしておきましょう。商品によってはメッシュ構造や呼気が逃がしやすい立体構造など、呼吸がしやすい工夫がほどこされています。
また、寒い環境で使用するさいには、呼気が凍らないか、ゴーグルが曇らないかも重要なポイントです。口元だけ速乾性の高い素材を採用しているので凍らない、鼻と口の部分のすきまに工夫があってゴーグルが曇らないなどのバラクラバがあります。
【2】フィット感をチェック
ウール混紡やフリース、独自開発されたものなど、さまざまな素材で作られているバラクラバは、商品ごとにフィットも多様です。伸縮性のある生地でつくられた商品やルーズフィットでワンサイズの商品、ウェアのようにサイズがセレクトが可能な商品までリリースされています。
動きの少ないシーンやリラックスした状態で使うならルーズめのフィットを、スピード感のあるアクティビティや風の影響を受けやすいスポーツで使用する場合には、バタつきを防ぐタイトフィットのタイプがおすすめです。
また、バラクラバによっては「ドローコードがついていて調節できる」、「鼻の部分が調節できる」などよりフィット感を高められる機能がついているものもあります。激しい動きをする場合には、ずれずにフィットできる機能がついているものを選びましょう。
【3】保温性をチェック
スノボーやスキーなどのウィンタースポーツや、登山などでは、保温性はとても重要です。しかし、保温性が高すぎても汗をかき過ぎて脱水症状になる場合もありますので、程よい保温性のものを選ぶようにしましょう。
ウールや化学繊維を使用したものだとちょうどよく、逆にニット製のものは暑いため、注意が必要です。
【4】吸汗速乾性をチェック
バラクラバを使用していると、必ずといっていいほど汗をかきます。そのため、すぐに汗を乾かしてくれる吸汗速乾性にも注目しましょう。
特にウィンタースポーツなどでは、汗をかいたあと気温で凍える「汗冷え」を予防してくれます。また、つけ心地も快適に保てるため、吸汗速乾性もチェックしておきたいポイントです。
【5】その他の機能性をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
(a)使用頻度が高いなら防臭機能付きが便利
泊まり込みでスキーやスノーボードをするときや、山小屋に宿泊して登山をするときなど、連日バラクラバを使うことがあります。連日使うと、バラクラバの汗や呼気のにおいが気になる人も多いでしょう。防臭機能付きのバラクラバなら、気になるにおいの対策ができます。
ほかにも、抗菌機能のついているバラクラバもありますので、ぜひチェックしてください。
(b)幅広い用途で使えるセパレートタイプ
バラクラバは頭部から首元まで一枚でつながっているタイプもあれば、いろいろなパーツでわけて使用できるセパレートタイプもあります。
セパレートタイプには、ヘッドウォーマー、ネックウォーマー、フェイスウォーマーとそれぞれバラバラで使用できるものがあります。フルで使用するのはもちろん、用途に応じたいろいろな使い方ができるので便利です。
エキスパートのアドバイス
3シーズンでも使える商品も
【エキスパートのコメント】
防寒性が高いタイプや防風性が高いタイプ、透湿性にすぐれたタイプ等、同じバラクラバでもウェアに例えると、防寒具とミッドレイヤーほど機能が違うアイテムがあります。まずは商品それぞれの特性を把握し、気温やシーズン、状況を踏まえて、ほしい機能の優先順位を決めていくと最善のバラクラバが見つかります。
冬用のアイテムと思われがちですが、ネックゲイター同様、現在では3シーズンでも使える多様な商品があります。