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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。
文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。
ガラスペンは見た目の美しさはもちろんのこと、サラサラとなめらかな書き心地のよさが魅力の筆記用具。この記事では、ガラスペンの選び方やおすすめの商品をご紹介。ガラスペンの使い方や仕組みについても解説しています。
透明感と繊細なデザインが美しい
ガラスペンとは
ガラスペンは、その名の通り「ガラスで作られたペン」のこと。日本発祥のペンで、1902年に風鈴職人が考案したといわれています。ガラスならではの透明感と繊細で独特なデザインは、芸術品ともいえる美しさです。
デザイン面での美しさはもちろん、インクの持ちもよく、実用性が高いのが魅力です。ガラスペンのサラサラとなめらかな書き心地に、夢中になる人も多いです。
ガラスペンの選び方
日本発祥のガラスでつくられたつけペンの一種である「ガラスペン」。ペン先をインクに浸して使います。ガラス素材特有の美しさと透明感がとてもすてきです。この記事では、ガラスペンの選び方のポイントをご紹介します。ポイントは下記。
【1】形状
【2】素材
【3】グリップ部分
【4】ペン先の太さや書きやすさ
【5】転がりにくいデザイン
【6】キャップ付き
【7】インクセット
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ガラスペンの形状で選ぶ
【エキスパートのコメント】
ガラスペンは、ガラスを捻ってできた溝にインクをためて、ペン先が紙に当たったときにインクが紙に向かってながれることで文字を書けます。筆記具としての性能や使い勝手は、ほとんどペン先の形状によって変わります。
ガラスの球面が紙に当たるタッチはやわらかいので、万年筆ほど書き味自体には差はありませんが、筆圧との関係もあり、筆圧が強い人は細字タイプはあまり向かないかもしれません。
一体型|ひとつのガラスで作られるタイプ
一体型のガラスペンは、ペン先から軸の部分まで、すべてひとつのガラスで作られています。統一感のある造形美はまさに芸術品といえます。
一般的なペンのようにパーツを紛失してしまうことはないですが、ペン先を取り替えるということはできないので、劣化した場合は買いなおす必要があります。ただし、メーカーによってはペン先の補修に対応している場合もあります。
分離型|ペン先を交換できるタイプ
分離型のガラスペンは、ペン先と軸を切り離すことができるタイプ。劣化してもペン先だけ交換できるので、ペン自体を買いなおす必要がありません。
分離型はペン先がガラス製、軸はアセテートなど別の素材が使われていることもあります。購入前に確認してみてください。
【2】ガラスの素材で選ぶ
ガラスペンの素材には、一般的なガラスとより丈夫で強固な硬質ガラスがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、合うものをチョイスしましょう。
▼一般ガラス(お試しで使ってみたい方向け)
安い値段で手に入る商品が多いものの、耐久性はさほど高くない。
▼硬質ガラス(長く使いたい方向け)
一般ガラスより丈夫で割れにくいが、値段が高め。
【3】グリップ部分が太いものが書きやすい
ガラスペンはツルツルとした質感で硬いのが特徴です。そのためグリップ部分が細いものだと、書いているうちに手が疲れてしまいます。絵やイラストなど長時間の作業にわたる場合は、グリップ部分が太いものを選ぶのがおすすめ。しっかりと握れて持ちやすく、書きやすさに直結します。
【4】ペン先の太さや書きやすさにも注目
こまかい文字を書いたりイラストで繊細な表現を描くなら、ペン先が細字のものが書きやすいです。一方、アルファベットや略字を書くなら、安定して書きやすい太字がおすすめ。
また、溝の数にも注目してみましょう。溝の数が少ないものは、ガラス特有のカリカリとした硬めの書き心地が楽しめます。反対に、溝の数が多いものだと、サラサラと流れるような書き心地を味わえますよ。
【5】転がりにくいデザインを選ぶと安心
ガラスペンは繊細で破損しやすいのが難点。全体的に丸みを帯びたデザインのものは、デスクに置いた表紙にコロコロと転がって落ちて割れてしまうおそれがあるので、取り扱いには注意が必要です。
ねじれや凹凸のあるデザインを選ぶと、そういった心配は少ないです。また、転がりやすい形状のものは、ペンレストやペンホルダーなどのペン置きがセットになっている商品を選ぶと、保管しやすく安心です。
【6】持ち歩きにはキャップ付きが便利
ガラスペンを外出先でも使いたい方には、キャップ付きの商品だと持ち歩きでも安心です。
また、一部のガラスペンには、万年筆同様にペンのなかにインクを補充できるタイプもあります。インクを持ち歩く必要がないので、外で使う機会が多い方には便利でしょう。
【7】初心者・プレゼント用にはインクセットがおすすめ
初心者の方やプレゼントでガラスペンを探している方には、インクがセットになっている商品がおすすめです。多彩なカラーを使ってイラストを描きたい人には、数種類のインクがセットになっているものがぴったり。
文章を書きたいという方は、インク1種がセットになっているものがいいでしょう。わざわざ自分でインクを選ぶ必要がないので悩む手間が省けます。またネット通販で注文すれば、届いたその日にすぐ使い始めることができますよ。
プロからの選び方に関するアドバイス
【エキスパートのコメント】
ガラスペンの現在の主流は、軸からペン先まですべてガラスで作られた工芸品的な要素が強いものです。しかし、元々はつけペンとして実用品だったもので、軸は竹などでペン先だけがガラスのタイプもあります。こちらは安価で買いやすいのが特徴ですが、書き味は工芸品タイプと変わりません。
持っていて充実感があるのは工芸品タイプですが、実用品タイプもガラスペンとしての機能は同じですので、自分がガラスペンにどちらの要素を求めているのかで、選び方も違ってきます。
個人的には、安価な実用品タイプを使ってみてから、工芸品タイプを購入する流れがおすすめです。