ボケとツッコミのテンポあるやり取りが魅力の漫才。漫画家の凸ノ高秀さん(@totsuno)がツイッターで公開した短編『ツッコミ』に対して称賛の声が集まり、話題になっていました。

とある舞台。「いや平家の末裔か そんなコンビニ店員おらへんわ! ちゃんとして!」とのツッコミに、どこかをジッと見つめながら考え込んでしまうボケが描かれます。

  • ツッコミ(P1)

「俺…地元帰ろうかな」「ほんで親父の仕事手伝われへんかなて…」。母に電話すると、堰を切ったように漫才を離れ、結婚、出産、仕事と”普通”の人生を歩んでいきます。

  • ツッコミ(P2)

  • ツッコミ(P3)

いずれ生まれた娘も結婚し、子が生まれ…。あの漫才から数十年が経ちました。ボケは亡くなり、今日は告別式。同じく老齢を迎えたあのときのツッコミが、弔辞を読み上げながら一言。「ちゃんとし過ぎや」。

コンビを解散し、漫才から離れて生涯を全うした若者の話でもあり、ツッコミに対して生涯をかけた長い長いボケを貫いた漫才師の話でもあり。二面性が魅力的なこの短編に対して、「グッと来ました」「最後ので泣いた」「素晴らしい」「すっごいすき」と感動した旨のコメントや、「娘さんの結婚式以降嫁さんの姿が見えないって事は、先立たれてしまったんかな」と描かれていない部分への言及などが相次いでしました。

投稿からおおよそ1日で、約8,700件のリツイート、37,000件のいいねを集め、注目されています。

【関連記事】「屏風の虎を退治してくれ」と言われた一休さん、斜め上の展開が話題に