仕事中、シクシクと涙する女性に遭遇したことがある人は多いはず。そんなとき、「仕事で泣くな!」という"泣き反対派"、「仕事で泣いたっていい」という"泣き肯定派"で意見が真っ二つに分かれる。あなたは、どちらだろうか? マイナビニュース会員の300名にアンケートで意見を聞いてみた。

  • 仕事の失敗で泣いてしまった女性社員 - 仕事中で泣くのはアリ? ナシ?

    仕事で泣くのはアリ? ナシ?

【結果】泣くのは「アリが45%」「ナシが55%」

アンケートの結果は、僅差ながらもナシと回答した人が55%、アリと回答した人が45%で、"泣き反対派"のナシの意見が勝る結果となった。やはり、意見がほぼ半々にわかれるテーマであることがわかる。

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アンケートに答えてくれた皆さんは、どのような考えからアリorナシと答えたのか。ここからは、それぞれの意見を見ていきたい。

【ナシと答えた人の声】「泣いても何も解決しない」

ナシと答えた人たちの声でもっとも多かったのは、「泣いても何も解決しない」という意見。仕事である以上、仕事を最優先に考えてほしいという声が多かった。

「すでに失敗で迷惑がかかっているのに、さらに迷惑になるだけ」
「場が白けてもう誰も何も言えなくなる」
「興奮しているだけ。仕事なんだから冷静になって欲しい」
「仕事中に泣くと、周りに迷惑がかかる」
「感情の起伏はエネルギーをたくさん使うから」
「泣かれると、業務を正常な軌道に戻すのが難しい」
「泣くのは、逃げ」
「根性がないなと感じる」
「フォローさせられるこっちが悲しくなる」
「ONとOFFをきちんとするべき」
「慰めるのが面倒」
「泣いている時間は労働ができないから、お金をもらっている以上は泣いてはいけない」
「失敗した罪を軽くしようと思われがちだから、やめてほしい」
「泣いたら許してもらえるという甘い気持ちを持って欲しくない」

また、「カッコ悪い」「社会人としてどうかと思う」といった仕事中に"泣く行為"自体がモラルとして許せないという声も多数。

「鬱陶しいから」
「甘えてるだけ」
「カッコ悪いです」
「人前で泣くのはNG」
「泣くなら隠れて泣いた方がいい」
「人前で泣く神経が理解できない」
「泣くのは社会人として半人前」
「涙を武器にするのが許せない」
「子どもみたい」
「そもそも涙は軽く人に見せるべきではない」
「ずるいし、見苦しい」
「泣きたいなら家で泣いてくれ」

次いで多かったのは、昔から言われる"涙は女の武器"という考えにちなんだ意見だった。

「仕事で女の武器は使っちゃダメ」
「泣くのはほぼ女性だから男女平等じゃない」
「男性は泣かないから、同じ立場で仕事を続けたいなら泣くべきではない」
「男女平等を主張するなら、ずるいと思う」

【アリと答えた人の声】「自然と涙が出るから仕方がない」

対するアリと答えた人の声は、圧倒的に多かったのは「仕方がない」というもの。自然現象だから、感情を抑えることはできないから、という声が多かった。

「我慢する必要はない」
「感情を抑えられないときは、誰だってあるはず」
「人間だから泣くのは仕方ない」
「堪えても出てしまう涙はアリ。ギャン泣きはナシ」
「辛いときは、思いっきり泣くべき」
「我慢することがよくないと思う」
「感情を殺すべきではない」
「自然現象」
「ロボットではなく人間だから涙が出るのは仕方ない」
「女性だからしょうがない」
「わざとじゃないならいい」
「私も泣くから」
「むしろ素直で良いと思います」

「迷惑だ」というナシ派の意見とは真逆に、「泣くことは仕事のプラスになる」「仕事に真剣な証拠」というポジティブな意見もちらほら。

「欲求不満を内に抱え込むより発散したほうが後の業務を効率よく行えるので」
「一生懸命やっている証拠。たまに見せる涙はいい」
「反省して泣くことはある。反省しない人よりいいと思う」
「悔し涙は真剣に仕事をしている証拠だと思うから、素晴らしいと思える」
「悔しさや悲しさは仕事の原動力になる」
「悔し泣きや嬉し泣きは、人生のいい経験値になる」
「泣いても、その後でカバーすればいい」
「泣くことでスッキリすることもあるから」
「泣いて感情を爆発させて、いい方向に向かうならいいと思う」

泣くことが許されない職場環境にこそ問題があるという意見も見られた。中には「女性の武器は使うべき」という声も。

「泣いても許される職場であるべき」
「苦しさを耐え凌ぐのが美徳、という考えは古い風習」
「喜怒哀楽を出せない職場はストレス」
「泣くも笑うも自由」
「泣いている人を抱擁するぐらいの懐が職場に欲しい」
「泣くことで、少しでもその人の負担が減ると思うから」
「女性の武器。使える武器は使った方がいい」

賛否両論となった「仕事で泣くのはアリ? ナシ?」のアンケート。これから職場で泣いている人を見かけたとき、どうすべきだろうか。または、自分自身が仕事で失敗して涙を流しそうになったとき、どうすべきだろうか。アリ派にもナシ派にもさまざまな言い分があるということを、今後のワークライフの参考にしてみてほしい。