テレビ東京で放送されている番組『勇者ああああ～ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組～』(毎週木曜 25:35～)。ゲーム愛にあふれた芸人たちが作品の魅力をプレゼンする企画「ゲーマーの異常な愛情」は、2017年4月の番組スタート初期からの人気企画だ。

お笑い芸人・ヤマグチクエストは、同企画に度々出演し、“ゲーム好き芸人”として知名度を上げていた。しかしある時期を境に、ヤマグチは突然メディアから姿を消してしまう。

メディアから姿を消した約1年半間について聞くと、ヤマグチは番組MCのアルコ&ピース・酒井健太や番組プロデューサーの板川侑右氏らからの励ましがあったと明かす。

そんなヤマグチはこのほど、「ヤマグチクエスト」名義での仕事を再開した。再び「ヤマグチクエスト」として活動していくことを決意した理由とは。

■板川氏＆酒井の言葉に「味方はいるんだな」

  • ヤマグチクエスト

――『勇者ああああ』などでご活躍されていましたが、2018年4月ごろから活動を休止されていましたね。

僕の考えの甘さから、スマホを盗まれて個人情報やデマをネット上に流出させられてしまって…。それで僕が病んでしまって、当時の所属事務所を自分から辞めた、というのが簡単な経緯です。 急なことだったので様々な憶測も飛び交い、多方面にご迷惑をお掛けしてしまい本当に申し訳なく思っています。

――事務所退所から現在に至るまで、どんなことをされていたんでしょうか。

本当になにもしていなかったですね。表舞台に出るのが怖くなっちゃって、活動を始めたいとも思いませんでした。違う名前でYouTubeに投稿したりもしましたが、基本的には1年半なにもせず、ただバイトする日々を過ごしていました。

外部からの情報も遮断していたんですけど、そんな中でも励ましてくれる人もいて、なんとかテレビとかを見られる状態になりました。

――どういった方が励ましてくれたんでしょうか。

僕の事情を知っている方や、周りの芸人なんかはすごく励ましてくれました。『勇者』で言えば、板川さんとアルピーの酒井さんが飲みに連れ出してくれました。

「お前は見てないだろうけど、番組でもいじっているし、いつでも帰って来たらいいよ。生きてりゃなんか面白いことあるよ」と言ってくれたときに、「あ～、良かったな」と。ネットに流出したときも、やってもいない犯罪の話とかもされていて、敵ばっかりだと思っていたんですが、「味方はいるんだな」と感じました。

――そうなんですね。飲みの席には、どのような感じで誘われたんでしょうか。

「酒井さんが怒っているから」と、ドッキリみたいな形で呼び出されました。「うわ～どうしよう」って思いながら行ったんですが、酒井さんは「お～! バカみたいに暗い顔してんじゃん」って全然怒ってなくて。めちゃくちゃ酒を飲まされましたね(笑)。

酒井さんは「俺がなんも言わなかったら、お前死ぬんじゃねえかなと思ってさ、声かけてやったんだよ」って平気で言うような人です(笑)。

――酒井さんらしいですね(笑)。酒井さんの相方である、平子(祐希)さんとはいかがでしょうか。

実はまだお会いしていないです。本当にやさしい方で、僕がツイッターで「再開します」と言ったときも、すぐにフォローしていただきました。気にかけていただいているようなんですが、日が開いているのでどんな顔をしてお会いしたら良いのか、ちょっと分からないです。