滋賀県大津市と京阪ホールディングス、京阪バス、日本ユニシスの4者は、11月1日から大津市内と比叡山においてMaaSの実証実験を実施する。
実証実験では、観光MaaSアプリ「ことことなび」において大津市内と比叡山エリアの観光スポットと近隣店舗などの立寄りスポットなどの情報を提供するほか、それらのスポットにスムーズにアクセス可能な1日乗車券を発売。ルート検索機能や、乗車券エリア内の観光施設などで利用できるクーポンも提供する。
「ことことなび」で販売する1日乗車券は4種類あり、最も効力が広い「ことこと比叡山周遊1日乗車券」(大人3,000円・小児1,400円)は叡山電車出町柳~八瀬比叡山口間、叡山ケーブルカー・叡山ロープウェイ全区間、比叡山内シャトルバス全区間、坂本ケーブルカー全区間、坂本ケーブル連絡バスのケーブル坂本~比叡山坂本間、京阪電車大津線全区間が1日乗降り自由に。他の3種類の乗車券はそれぞれ乗り放題になる交通機関が限定される分、価格も安くなっているため、行先や目的によって使い分けられる。
今回の実証実験は、新しいモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決と地域活性化に挑戦する地域や企業を応援する経済産業省と国土交通省によるプロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」の支援事業の選定を受けて実施。観光や飲食など地域内のさまざまなサービスと交通サービスを包括的に提供するとともに、1日乗り放題の乗車券を販売することで、地域内移動の利便性向上や誘客・周遊促進の効果を検証する。実験期間は12月1日までを予定している。