社会人であれば一度は手にしてみたいブラック・プラチナカード。しかしカードを手にすることで、どのようなメリットが得られ、どんな優待を受けることができるのか、実は知らないという人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、2016年にアメリカから日本へ上陸し、新富裕層から支持を得ているという「ラグジュアリーカード」の優待を体験させてもらった。

  • 「ラグジュアリーカード」の優待を体験させてもらった

    「ラグジュアリーカード」の優待を体験させてもらった

実はけっこうお得? ラグジュアリーカードとは

ラグジュアリーカードは、マスターカード最上位「World Elite Mastercard(R)」のブランドを冠したクレジットカード。ホルダーの平均年収は2000万円、6割以上が経営者で、約3人に1人が港区、渋谷区、世田谷区住民というリッチ感漂うカードだ。

ここまで聞くと、一般的なサラリーマンにはあまりにも縁遠すぎると思いがちだが、意外と年収数百万円のホルダーもおり、支持層は幅広い。カードの種類も、ゴールドカード(年会費: 20万円)、ブラックカード(年会費: 10万円)に加え、年会費5万円のチタンカードが存在し、ちょっとがんばれば手が届く。

  • 全て金属製の重厚感あふれるカード。最上位カードは24金コーティング

    全て金属製の重厚感あふれるカード。最上位カードは24金コーティング

そして意外だったのが、優待の中身だ。

庶民の私は、ブラック・プラチナカード優待のイメージとして旅行先や高級レストランでの特別なサービスをイメージしていたが、実は日常使いできそうな優待も充実している。

TOHOシネマズの映画鑑賞が最大月3回まで無料になったり、国立美術館が無料で鑑賞できたり、ラグジュアリーホテルでの会員限定イベント(ラグジュアリーソーシャルアワー)では、2,000円~3,000円の支払いでアルコールやフィンガーフードが楽しめたりする。

加えて、空港への手荷物無料配送サービス、ベビーシッターや家事代行での特典、カフェでのドリンクサービスなど、生活をより便利に豊かにしてくれるサービスも享受できるのだ。

ポイント還元率も最大1.5%と高いので、使いようによってはお得感も得られるかもしれない。

期間限定のホテル優待を体験してみた

ラグジュアリーカードを持つと、生活はどのように変わるのだろうか。今回は、数ある優待の中でも期間限定の特別な優待、東京・永田町にある「ザ・キャピトルホテル 東急」での宿泊優待&バー優待を体験させてもらった。

  • ザ・キャピトルホテル 東急

    ザ・キャピトルホテル 東急

優待内容は、優待価格6万円で宿泊できる客室が、通常20万超のスイートルームへ4ランクアップグレードされるというもの。

わくわくした気持ちで27階のエグゼクティブスイートへ足を踏み入れると、国会議事堂、皇居を望む風景が広がっていた。高層階にステイすると、格段に非日常感が上がる。そして、下界で働く人々や走る車を眺めていると、日ごろのこまごまとした悩みなんてどうでもいいような気持ちになってきた。

  • 国会議事堂、皇居、その先には東京スカイツリーも見える

    国会議事堂、皇居、その先には東京スカイツリーも見える

  • こちらのリビングルームのほか、ベッドルーム、バスルームなどがあり、客室内は広々

    こちらのリビングルームのほか、ベッドルーム、バスルームなどがあり、客室内は広々

また気分を上げてくれたのが、クラブルームとスイートルーム宿泊者だけが利用できる専用ラウンジ「The Capitol Lounge SaRyoh」でのもてなしだ。いつ訪れても、専任のスタッフが笑顔で迎えてくれ、ドリンクを持ってきてくれたり、家族へ優しい言葉をかけてくれたりする。

  • 「The Capitol Lounge SaRyoh」

    「The Capitol Lounge SaRyoh」

日頃、仕事や家事をこなす日々の中で、自分を大切にしてもらえる機会なんて実はなかなかないものだ……。ここで過ごしているだけで、ささくれていた心がやわらいでいった。

  • 朝食、ティータイム、アフタヌーンティー、カクテルタイム、ナイトキャップの5つの時間帯で飲食を楽しめる。こちらは朝食ブッフェの様子

    朝食、ティータイム、アフタヌーンティー、カクテルタイム、ナイトキャップの5つの時間帯で飲食を楽しめる。こちらは朝食ブッフェの様子

  • 左から朝食、アフタヌーンティーで楽しんだメニュー。コーヒーはミカフェートで特別にブレンドされたもの

    左から朝食、アフタヌーンティーで楽しんだメニュー。コーヒーはミカフェートで特別にブレンドされたもの

同伴者も楽しめるスパークリング日本酒「Sparkling Sake匠(John)」のバー提供があったり、スイート宿泊者の特典としてフィットネスクラブが無料で利用できたり(水着などのレンタル含む)と、ホテル内のどこへ行っても特別待遇の嵐。カードのおかげだというのに、自分自身が特別な人間になったような気さえしてくる。

  • ラグジュアリーカードの優待として、「Sparkling Sake匠(John)」の提供もあった。同伴者も楽しめるので、共に宿泊させてもらった夫と、日頃話さないような仕事やプライベートの話もたっぷりできました

    ラグジュアリーカードの優待として、「Sparkling Sake匠(John)」の提供もあった。同伴者も楽しめるので、共に宿泊させてもらった夫と、日頃話さないような仕事やプライベートの話もたっぷりできた

今回は利用しなかったが、多くのホルダーから好評を得ているダイレクト通話・メール対応のコンシェルジュサービスを使うことで、厳選されたレストランの予約やリムジン送迎のサービスも受けられるそうだ。

※ザ・キャピトルホテル 東急での客室アップグレード優待は、2019年12月20日までの期間限定

特別待遇の気持ち良さは、明日への活力になる

カードを持つことで受けられる「特別待遇」は思った以上に気持ちが良いもので、サービスを受けるに値する人間になろうという気持ちがわきあがった、というのが体験を経た感想だ。生活のさまざまなシーンのクオリティが向上することで、明日への活力を得られ、仕事もプライベートもさらにがんばれる、好循環が生まれる気がした。

とはいえ、私はまだまだカードを持つにはハードルが高いので、将来ホルダーになることを夢見て、明日からの仕事をがんばります!