福光屋は、新天皇陛下の即位の礼をお祝いする純米大吟醸『玉葉 南殿の桜』と『玉葉 南殿の橘』を10月8日に発売する。各720mlで価格は2,300円。売れ切れ次第終了で、各3,000本ずつ用意されている。
即位の礼をお祝いする日本酒
国酒としても重宝されている日本酒。福光屋は今回、即位の礼のお祝いのため、今年3月から酒造りを開始し、令和元年5月1日に上槽。そこから約半年間ねかせた上で熟成させ、『玉葉 南殿の桜』『玉葉 南殿の橘』を完成させた。
『玉葉』という銘には、「素晴らしい時代になりますように」という意味がある。「玉」という文字には
"すばらしい"という意味があり、「葉」という文字は「代」の掛詞になっている。本年度限定の銘になっている。王朝時代、天皇の玉座である高御座から見える南殿には桜と橘が植えられていた。
玉座から見ると左側には桜、右側には橘が立派な姿を構えていたそうだ。桜は花盛りの繁栄を意味し、橘は永遠を意味する。令和という時代が長く続きますようにという願いを込め、桜と橘を使用したとのこと。
また、ラベルにもこだわりを見せているようだ。八角系のラベルは、八稜鏡という昔の鏡がモチーフになっている。その中には、松をくわえた鶴と亀が描かれている。どちらも"永遠"を物語るシンボルとなっていることから描かれたそうだ。ここでも「時代が繁栄するように」という願いが込められているのだ。
花酵母のほんのりとした甘味と爽やかな酸味
『玉葉 南殿の桜』と『玉葉 南殿の橘』は、それぞれ花から採った酵母で酒造。福光屋では、初めての試みだそうだ。原料米は、酒米の最高峰とも言われている「山田錦」を使用している。
『玉葉 南殿の桜』は、アミノ酸が多く含まれているため甘さを感じる仕上がりになっている。ほんのりと桜の花の香りが漂い、上品な風味が特徴的だ。桜からつくられる酵母には高級アルコールが多く含まれており、香り成分はここからつくられている。
『玉葉 南殿の橘』は、みかんを連想させる爽やかな酸味が特徴的だ。後味は、すっきりとした味わいになっている。飲み心地もまろやかで、香り高き純米大吟醸を愉しむことができる。
そのほかにも福光屋では、日本酒だけでなく、ヨーグルトや化粧水、調味料のみりんなど種類豊富なラインナップを揃えているため最近ではSNSなどでも注目されている。
その真髄には、米と醗酵によって我々の生活を豊かにしていこうという強い思いがあるようだ。「酒蔵」から「お米を醗酵させる会社」として、日々新しい取り組みをしていると話している。
純米大吟醸『玉葉 南殿の桜』と『玉葉 南殿の橘』は今月10月8日から発売予定だ。お歳暮やお年賀などの贈り物としても喜ばれる2種類がセットになった『玉葉 南殿セット』も販売される。新しい時代と新天皇陛下の即位を、福光屋の日本酒で是非お祝いしてほしい。