岳南電車の車内アナウンスが9月21日から声優・三浦勝之さんらの声に変更された。劇作家・脚本家の小金丸大和氏が委員長を務める「日本うごくこえ協会」が展開する「うごくこえプロジェクト in 富士市」の取組みとして実現した。

  • 「うごくこえプロジェクト in 富士市」との連携により、岳南電車の車内放送を声優・三浦勝之さんらが担当する(写真は2018年11月開催のイベントにて撮影)

「うごくこえプロジェクト」は、プロの声優が持つ発声技術に着目し、アニメや洋画の吹替え、番組ナレーションなどで培った声を発展させ、地方自治体・企業・各種団体発のアナウンスといった事務的になりがちな日本中の声を魅力的かつ実効性の高いものに替えていく取組み。プロフェッショナルの声の活躍の場を広げ、声優という日本独自のマーケットから世界サイズの文化創出をめざすことも目的に掲げている。

プロジェクトの第1弾となる静岡県富士市では、声優事務所「アトミックモンキー」の協力を得て、市内のさまざまな施設放送、車内アナウンス、防災無線などをプロの声優の音声に変更する。

岳南電車の車内アナウンスに起用された三浦勝之さんは、『白猫プロジェクト』のクライヴ・ローウェル役や『Readyyy!』の香坂安吾役などを務める若手実力派の声優。富士市内では他にも、関智一さんがコミュニティFM曲での交通安全呼びかけ、長沢美樹さんと小市眞琴さんが市民プールの場内アナウンス、岩見聖次さんが防災行政無線の音声に起用されている。