俳優の三浦春馬が逃亡劇を繰り広げるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『TWO WEEKS』(毎週火曜21:00~)。次々と明らかになっていく謀略、迫力あるアクションで緊迫感ある場面が続くが、その中で一服の清涼剤のような癒やしを感じさせてくれるのが、三浦と子役・稲垣来泉が演じる父娘シーンだ。
そんな2人にインタビューすると、本当の父娘のように仲睦まじい様子。撮影現場での裏話や、三浦には今作を通しての心境の変化なども聞いてみた――。
■気持ちを表現する芝居が多い現場
――逃亡劇という性質上、三浦さんはロケ撮影が多いですよね。大変ではないですか?
三浦:そうですね。でも、スタッフがよく声を出し合っていて、気遣いが行き届いている現場なんですよ。暑さについても制作陣がこまめに麦茶などの水分をスタッフに配っています。誰も熱中症にならず、暑さにも負けないで全員が撮影を敢行できているというのは僕も勇気づけられますし、いい状態で後半戦を撮影できているように思います。
――手応えはどうでしょう?
三浦:とてもやりがいを感じています。物語の設定がパワフルなこともあると思うんですが、思わず叫んでしまったりとか涙を流したりとか、気持ちを表現するお芝居が比較的多い現場なんです。最近、舞台のお仕事が続いていましたので、そこで学んだ先輩方のお芝居のメソッドや自身が経験してきたこと、自分なりに解釈して試していくというアプローチに手応えを感じていますし、充実感も味わえています。
――来泉ちゃんは春馬パパとの共演、いかがですか?
稲垣:すごく楽しいです!
三浦:楽しそうにしてるもん(笑)。本編では来泉との絡みはほとんどありませんが、はなちゃんとの幻想シーンがありますので、今でもそこで一緒になるんです。
稲垣:パパ(三浦)と一緒にいるシーンは、撮影をしてないときでもずっと一緒にいて、ずっと遊んでいます! クイズを出し合ったりとか。
三浦:あとは手で押し合いっ子をするゲーム。押し相撲だね。
稲垣:あとは、なんだっけ?
三浦:来泉がこちょこちょされるのが好きだから(…と、稲垣をくすぐるそぶりを)
稲垣:(くすぐったがって笑って)あ、あとはパパがこのドラマの主題歌の「Fight for your heart」の踊りと歌を教えてくれました。今はもう、ほとんど踊れます!
三浦:覚えるのがすごく早いんですよ。10分でサビの振り付けは覚えたもんね。
稲垣:(実際に踊り始める)
三浦:ほらね、すごいでしょ(笑)。ほかに即興のオリジナルで踊ったりもできるんです。感性が柔らかで、自由ですごくいいですよね。
■会いたくなっちゃう三浦春馬パパ
――はなちゃんを演じていて難しいところと楽しいところは何ですか?
稲垣:難しいのは、周りの人と一緒にいて話をしているときでも、はなちゃんの気持ちを体にちゃんと入れなきゃいけないところ。楽しいのはパパと一緒にお芝居をしているときや、(母親役の比嘉)愛未ちゃんと一緒に笑いながら演技をしているとき。愛未ちゃんとは控室でクイズを出したり、“歩き鬼ごっこ”をして遊んでいます!
――来泉ちゃんから見た春馬パパはどんな人ですか?
稲垣:優しくて、格好良くって、運動神経が良くって。会ってないときに会いたくなっちゃう人です!
三浦:(照れながら)僕も会いたくなりますし。考えない日はないんじゃないかな。
――三浦さんのスマートフォンの待ち受けが来泉ちゃんの写真になっているんですよね。
三浦:そうなんです(笑)。第1話の病院のシーンで一緒に撮った2ショットの写真ですね。現場で撮影合間に撮ったから、来泉はニット帽をかぶってて。
稲垣:通話アプリのバックグラウンドでも2人の写真を使ってます!
三浦:あ、アプリでもそうだね(笑)
■思い出を一緒に多く作れる父親になりたい
――SNSなどでは結城のはなを見つめる目に、「父性を感じる」という声が多く上がっています。実際、三浦さんの心に“父性”は芽生えていますか?
三浦:100%そうだとは言えないかもしれないんですが、ただ純粋に会いたくなったりするかな。自分自身の父性までは正直分からないんですけど、娘を持つ想いは少しだけ分かるような気が。役者人生を重ねてきて、カメラマンの役や難病を抱えた人の役を演じてきましたが、これまでは分かった体(てい)で話せなかったんです。でも、今回は「少し分かる気がする」って言っていいのかなって。来泉がすごくいい子だから、ってのもあるけど(笑)
稲垣:ウフフ!
三浦:来泉の存在は偉大ですね。
――そんな“父性”を自身に感じている今の三浦さんにとって、理想の父親像とは。
三浦:思い出を一緒に多く作れる父親、ですかね。あのときここへ行ったねとか、一番大切なときに一緒にいられたね、とか。今の時期だったら、夏のアクティビティなどを一緒に楽しめるような、遊び心を持ち合わせた父親でいたいなって。実際に父親になったらそうしたいなとも思っています。
――タイトルに掛けて、もし「TWO WEEKS=2週間」、春馬パパと遊びに行けるとしたら、どこへ行きたいですか?
稲垣:トリックアートとか、遊園地のアトラクションとか、プールのあるところに行きたいです。
三浦:いいね。あとはアート作品を観に行くのも楽しそうだし。もし自分に子どもができたら、キッザニアへ行っていろんな職業を体験してみるとか。自分も一緒に学べるようなアトラクションやテーマパークみたいなところへ行けたらうれしいですね。