天賞堂は今秋から、1/80スケールのプラスティック製ディスプレイモデル「T-Evolution(ティー・エボリューション)」を順次発売する。

  • 「T-Evolution クモヤ145形 100番代国鉄タイプ(Hゴム灰色)」

「T-Evolution」は、天賞堂が今年で創業140周年、鉄道模型部門が70周年を迎えることを記念し、「より手軽に、より深く」をコンセプトに進化した鉄道模型として開発された。鉄道模型の入門編としても購入しやすい低価格でありながら、分解も容易にできるため、別売りの走行化パーツキットや同時発売する「コアレスパワートラック」でカスタマイズすることで、ディスプレイモデルから走行可能な車両に仕上げられる。パーツやアクセサリーも多数あるため、さまざまな楽しみ方が可能となる。

「T-Evolution」の第1弾として、クモヤ145形の5バリエーションが発売される。クモヤ145形は車両基地や工場へ入出場する車両をけん引する事業用直流電車。ディスプレイモデルを走行化した車両を使い、手持ちの車両を牽引する楽しさも味わえる。

天賞堂がメインに扱うレール幅16.5mm、縮尺1/80、車両約25cmの16番ゲージ規格は、Nゲージと比べると倍近い大きさ。16番ゲージはNゲージと比べると高額だが、迫力あるボディで精工な作りとなっている。「T-Evolution」は走行化パーツを付けてもトータル8,000円ほどで仕上がり、従来の走行可能なプラスティック製車両と比べても半分以下の価格設定を予定しているという。16番ゲージの入門や自身でカスタマイズしたい人や、これから鉄道模型を始めたい人などにおすすめの商品となる。

「T-Evolution」の第1弾商品となるクモヤ145形のバリエーションとして、「100番代国鉄タイプ(Hゴム灰色)」「100番代JR東日本タイプ(Hゴム黒)」「1100番代(足回り灰色)」「200番代(Hゴム灰色パンタグラフ1基)」「1200番代(Hゴム黒パンタグラフ1基)」を用意。2019年秋から順次発売予定となっている。

なお、新たな動力装置として同時発売する「コアレスパワートラック」は、軸間や車輪径などの違いで複数ラインナップをそろえ、「T-Evolution」シリーズだけでなく、広く汎用性の高い動力装置となる。コアレスモーターを採用した新設計のパワートラックで、なめらかな走行と耐久性を両立している。「T-Evolution」シリーズ走行化パーツキット(直径10.5プレート車輪)も別売りオプションとして販売される。