全国津々浦々にある、その土地ならではの料理や食材。今回は、岩手、青森、秋田、山形、宮城、福島といった東北6県のご当地グルメを、マイナビニュース会員へのアンケート結果から紹介していく。
岩手県
・ひっつみ
「餅のようで、小麦粉だった」(40歳男性/その他)
小麦粉を練ったものをつまんでちぎり、薄く平たくした団子を汁に投げ入れて作る郷土料理。具や汁は家庭によって季節の野菜や肉、魚などさまざま。手で引きちぎるをことを方言で「ひっつむ」ということからこの名前となっている。
・栗しぼり
「栗を丸ごと食べられる、何ともいえないおいしさ」(65歳男性/その他)
老舗和菓子店の看板商品で、岩手県民なら誰もが知っている和菓子。厳選された栗と砂糖を使い、まるで栗そのものを食べているかのような味わい。栗の風味を損なわないよう、期間限定の商品となっている。
【その他のコメント】
・かもめの玉子
「ホワイトチョコがコーティングしてあっておいしい」(42歳男性/サービス/その他技術職)
・盛岡冷麺
「麺の強い弾力のあるコシが特徴で、スープもあっさりしている」(42歳男性/サービス/その他技術職)
・南部せんべい(宇部せんべい)
「硬くて、水っぽくなくておいしい」(49歳男性/その他)
・牛乳せんべい
「せんべいだけど、クッキーの食感がある」(40歳男性/その他)
青森県
・あん玉
「胃がもたれるが楽しい」(41歳男性/教育/専門サービス関連)
県内で昔から愛されている駄菓子。こし餡を丸めたものだが寒天が塗られているため、餡は乾燥しないようになっている。くじ引きになっており、色付きのあんこが出れば当たり。当たれば、さまざまなあんこ菓子を貰える。
・いちご煮
「フルーツのいちごではなく、お吸い物です」(35歳男性/その他)
八戸市周辺でよく食べられている郷土料理。漁師がウニやアワビなどを豪快に料理した漁師めしがルーツで、乳白色のスープに沈むウニがまるで「朝霞の中の野イチゴのよう」と名付けられた。現在は晴れの日などで食されている。
【その他のコメント】
・イギリストースト
「ザクザク感のあるトースト」(37歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
・りんごジュース
「りんごの濃さが違った印象」(35歳男性/その他)
・味噌カレー牛乳ラーメン
「ここでしか食べられない味」(53歳男性/その他)
秋田県
・きりたんぽ
「もちもち感がおいしい」(47歳男性/その他)
つぶしたお米を棒に包んで焼いた「たんぽ餅」を、棒から外して切ったもの。「切ったたんぽ餅」なのできりたんぽという。比内地鶏などの鶏ガラでとった汁やお鍋に入れたり、味噌を塗って焼いたりして食べる。
・ババヘラアイス
「国道7号線沿いのパーキングエリアで食べました」(60歳男性/サービス/専門職関連)
おもに露店販売されているアイスクリーム。販売する人は女性が多く、金属のヘラを器用に使って花のようにコーンに盛り付けられる。「おばさん(ババ)」が「ヘラ」を使って販売されるアイスなのでこの名称で呼ばれている。
【その他のコメント】
・横手焼きそば
「ソース焼きそばとひき肉とトロトロ目玉焼きがベストマッチング!」(57歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・ミルク焼き
「超柔らかい食感でミルク感あり」(43歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
・ポテトチップスいぶりがっこ味
「漬物が好きなので秋田名物いぶりがっこも友人から頂くことが多いが、ポテトチップスでその味がよく再現されている」(50歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
山形県
・芋煮
「みんなでわいわい食べられておいしい」(36歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
サトイモをはじめ、ネギ、こんにゃく、牛スジ肉などを煮込んだ料理。バーベキューなどでも作られ、「芋煮会」というみんなで食べる会が折々で開催される。サトイモが旬となる秋ごろの恒例行事だが、花見などでも催される。
・ひっぱりうどん
「おいしい!」(47歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
村山地方を中心に食されている郷土料理。熱々の鍋からうどんを「ひっぱり」、納豆と醤油を混ぜたつけダレに和えて食べる。生卵や鯖缶、ネギなど手軽な具材を加えて食べる場合もある。
【その他のコメント】
・焼きまんじゅう(だだっ子)
「ボリュームがある」(24歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・最上川千本だんご
「あんこやクルミなど、ほかに例のない大量のネタで包まれてる」(46歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・どんどん焼き
「生地が『お好み焼き』や『たこ焼き』のようで、もちもちしている。割り箸のような木の軸に巻き付けているので、食べやすい」(男性64歳/その他)
宮城県
・まころん
「まころんはころころした形とピーナッツの風味が懐かしい」(39歳女性/その他)
古くから仙台の駄菓子として食べられてきたまころん。おいしさの秘密は小麦粉を使わず、ピーナッツを原材料のほぼ半分と贅沢に使用していること。サクサクッとした口当たりとピーナッツの香ばしい風味が楽しめ、濃いめの緑茶はもちろん、コーヒーや紅茶との相性も抜群である。
・ずんだ餅
「子供のころから食べています。おいしいだけでなく健康にも良い」(72歳男性/その他)
ゆでた枝豆の皮をむき、すりつぶしてから砂糖や塩で餡にしたものを餅に和えて食べる餅菓子。もともとはお盆やお彼岸などで食べられていた季節料理だが、今では年間を通して県民に愛されている。
【その他のコメント】
・ずんだシェイク
「ずんだとシェイククリームのベストマッチングがたまらない!」(57歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・牛タン
「肉厚でジューシー」(33歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・萩の月
「しっとりしていてカスタードとスポンジの相性が抜群ですね」(36歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・仙台っ子ラーメン
「ランチがお得」(49歳男性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
福島県
・クルミゆべし
「何ともいえないモッチリした食感にクルミの良い香りが口の中で広がるのがたまりません」(46歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
ゆべしは古くからから伝わる和菓子。漢字では「柚餅子」と書き、柚子を使用したものが多くあるが、東北では柚子の入手が難しかったためクルミを入れたものが主流となっている。
・ままどおる
「程よい甘さでおいしい」(44歳男性/インターネット関連/クリエイティブ関連)
バターの風味が豊かな生地でミルク味の餡を包んで焼いたお菓子。「ままどおる」はスペイン語で「お乳をのむ子」をイメージして名付けられている。福島のお土産品として定番の品。
【その他のコメント】
・喜多方ラーメン
「飽きの来ない、薄い醤油味です」(63歳男性/その他)
・浪江焼きそば
「うどんかと思うほど太い麺ともやしがたっぷり。ラードで炒めていて、食べごたえがあります」(39歳女性/その他)
各県さまざまなグルメが寄せられたが、それぞれの県であなたが思い出した味は登場しただろうか。初めて聞くような名前もあったかもしれない。お取り寄せや自分で作ることのできる料理もあるが、長期休暇をとってご当地グルメを味わいにその地に赴いてみるのもよいのでは? 新しい味に出合うべく、ぜひ足を運んでみてほしい。
調査時期: 2019年7月10日~11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 520名
調査方法: インターネットログイン式アンケート