女優の伊原六花が、14日(19:30~20:42)に放送されるNHK総合の特番『NHK杯 輝け!!全日本大失敗選手権大会 ~みんながでるテレビ~ 夏スペシャル』で、あの“バブリーダンス”で知られる大阪府立登美丘高校ダンス部キャプテン時代の“大失敗”を初披露する。キャプテンと言うとしっかり者のイメージだが、部員たちの前で見せる厳しい顔から想像できないエピソードに、収録スタジオは大盛り上がりとなった。
そんな失敗もあった青春時代の経験は、出演中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(総合 毎週月~土曜8:00~)の現場をはじめ、今の女優業にも生きているという――。
■自分の中で記憶を書き換えていた
――『NHK杯 輝け!!全日本大失敗選手権大会』の収録を終えていかがですか?
「バブリーダンスはどうでした?」と聞かれることはよくあるんですけど、失敗談を話すということは今までなかったんです。結構隠し続けてきた部分があったので(笑)。今回初めて番組で話させてもらって、それを面白い感じに笑っていただけたので、ちょっと救われました。
――救われた気分なんですね(笑)
ダンス部時代に失敗した映像も今回流れて、私、嫌すぎて見てなかったんです。自分の中ではだいぶごまかすことができたと思って頭の中で処理してたんですけど、あらためて見たら全然隠しきれてなくて、相当自分の中で記憶を書き換えてたんだなと思いました(笑)。でも、話せてよかったというか、ホッとしています。
――お客さんの前で失敗談を話すのは、ダンスをパフォーマンスするのとは違う緊張感がありましたか?
最初は緊張するかなと思ったんですけど、もともとしゃべることも好きだし、(MCの)東野(幸治)さんと村上(信五)さんがたくさん聞いてくださったので話しやすかったです。ただ、想定していたことから結構脱線して、「そういえばこんなこともあったな…」と思い出しながら話していました。
――やはり東野さんと村上さんが同じ関西出身ということで、やりやすい部分もありましたか?
そうですね。お2人とも何度かお会いしたこともあったので、話しやすかったです。
――他の番組では見ないくらい、結構関西弁が出ていました(笑)
ダンス部時代のことや大阪のことをしゃべったり、お2人もすごい関西のノリで来てくださるので、関西弁になりました(笑)
――2人がミニコントでダンス部員になる場面もありましたし、それをキャプテンになって返している伊原さんも見事でした(笑)
本当に楽しかったです! 当時をめちゃめちゃ思い出しました。「こんな感じで言ってたなぁ」とか、「圧が強くて後輩とか嫌だったろうなぁ」とか思いながら(笑)
■キャプテンの立場を利用して…
――当時は100人の部員をキャプテンとして厳しくまとめていた伊原さんですが、その経験が今のお仕事に生きている部分はありますか?
キャプテンだからしっかりしなきゃというのはずっと思ってたんですけど、コーチが本当にすごくて。自分の寝る時間も削ってダンス部に費やしてくれていたのをそばで見ていたので、事前に準備していくことの大切さはすごく学びました。
――今、まさに朝ドラ『なつぞら』の撮影中ですが、事前の準備を大切にして臨んでいるんですね。
朝ドラの場合は、週の始めに1週間の分のリハーサルをやらせてもらえるので、そこで主演の(広瀬)すずさんをはじめ、皆さんが完全にセリフを覚えてくるので、そういう意識の高い現場にいさせてもらって「これがプロなんだな」と思いながら、セリフを覚えてシミュレーションして、撮影の準備をしています。
――そうすると、朝ドラの現場では“失敗”なく、過ごせているんですね。
記憶を書き換えていなければ、ないと思います(笑)
――ダンス部時代は、今回披露したエピソード以外でも、何か失敗したことはありましたか?
本当はダメなんですけど、キャプテンという立場を若干利用して、ごまかしていました(笑)
――えっ!? もみ消していたんですか?(笑)
忘れ物をしたら、キャプテンに報告しないといけないんですけど、私が忘れ物をしたときは誰にも報告しなくていいじゃないですか。だから、バレないようにお父さんに「急いで持ってきて!」って連絡して来てもらうとか、なんとかごまかしてました(笑)。だからこそ、今回お話した失敗は、ごまかしきれないミスがすごい際立ちました(笑)
――放送を見たら、当時のチームメイトの人たちも驚くんじゃないですかね。
それもありますけど、たぶん、みんな「もっと他にも失敗あるやろ!」って言うと思います(笑)。私は記憶を書き換えるし、バレてないと思ってやってきたので、当時何をやらかしていたのか、ごまかしていたのに気づかれていたのか、みんなに聞いてみたいです。これをきっかけに全部膿(うみ)を出して、気持ちを新たにして一からやり直したいです(笑)