東京2020組織委員会はこのほど、東京2020パートナー5社と協力し、選手村のカジュアルダイニングで提供されるメニューを募集する「東京2020みんなのフードプロジェクト 日本の『食』を選手村アスリートへとどけよう! あなたのメニュー募集キャンペーン」を開始した。
アスリートに食べてほしい料理を応募しよう!
同プロジェクトでは、日本が世界に誇る食文化や食卓の味などを広く一般の方々から募集。メニューにまつわるエピソードや調理のポイントなども含め、総合的に選定する。採用されたメニューは選手村内のカジュアルダイニングにて世界各国のアスリートに提供されるメニューの一部になり、考案者にはアスリートを交えた試食会に参加できるなどの特典を用意するという。
東京2020大会のカジュアルダイニングでは、日本の食文化発信の場として、被災地や各都道府県の特産物など、様々な食材を活用したメニューを提供。アスリートにリラックスして日本の食文化を楽しんでもらうことがコンセプトで、そのあたりも選定のポイントになるようだ。
8日には都内で発表会が行われ、ゲストにタレントの城島茂氏、フリーアナウンサーの木佐彩子氏、オリンピアン・バドミントンの池田信太郎氏、パラリンピアン・射撃の田口亜希氏が登壇。トークセッションなどが実施された。
池田氏と田口氏は、東京2020大会で選手たちの食を検討する飲食戦略検討委員を務めており、選手村のカジュアルダイニングについて、「ロンドン大会で使わせていただいたのを覚えています。現地に入ってすぐの頃や、競技が終わった後にリラックスできるような感じで、メインダイニングとは違った趣向が凝らされていました」「メインダイニングはどうしても試合前のコンディションを整えるためのものという感じで、緊張感というか自分を律する部分もあるんですが、カジュアルダイニングに行くとリラックスできる。けっこう長居する選手もいます」と語った。
また、アスリートの食のこだわりに話が及び、「バドミントンはタフな種目で、夏場はみんな痩せていっちゃうんですね。水分を摂りすぎて食事が進まなかったりもするので、バランスよく吸収できるよう、お昼ごはんはお味噌汁など汁物を食べてからメインのご飯を食べるというのは実践していましたね」という池田氏の話を受け、城島氏は「日本全国で収穫できるものや旬のものなどがありますが、例えば水分だったら福島で生産1位のキュウリは90%以上が水分。ビタミンやカリウムも豊富なので、水分補給にもキュウリはうってつけ」と解説。「農業の番組やってると詳しくなっちゃいますよ」と笑顔を見せた。
一方、今回の募集では郷土料理やオリジナルメニューも応募できるということで、妻としてメジャーリーガーの石井一久選手を支えてきた木佐氏は、“石井家的に勝率の良かった具材”を紹介した。
「暑い夏なので喉越しのいい、つるっと食べられるものもいいですよね。ネバネバを海外にもっと広めたいです。納豆とかもいいですけど、我が家では主人の現役時代はオクラとヤマイモを夏はけっこう使いました。ドレッシング感覚でお出汁みたいな冷たいスープをかけてもいいですし。トッピングとしてオクラとヤマイモを使うと、けっこう勝率良かったですね」
城島は「番組を通じて全国の農林・水産のいろんな生産者のところに実際に行って思っていたんですが、本当に全国各地に旬の美味しいものがたくさんあるのが日本の良さ。来年の夏に向けて、全国のそういう素晴らしいものを皆さんがどういう風にメニューにアレンジして、アイディアを届けてくれるのか楽しみです」とメッセージを送った。
キャンペーン応募期間は、2019年8月8日12時から2019年9月6日18時までとなっている。