アドバンテッジ リスク マネジメントは8月1日、企業における若手社員(新卒1~3年目)の早期離職対策に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年5月29日~6月4日、調査対象は同社メールマガジンに登録する企業・団体の人事労務担当者で、有効回答は127人。

  • あなたがお勤めの企業・団体が実施している、若手社員の早期離職を防止するための施策を全てお答えください

    あなたがお勤めの企業・団体が実施している、若手社員の早期離職を防止するための施策を全てお答えください

若手社員が離職する理由として多いものを聞くと、1位「他にやりたい仕事ができた」(33.1%)、2位「自己成長・今後のキャリアに不安を感じた」(29.9%)、3位「労働環境(仕事量やノルマ、労働時間など)に不満があった」(29.1%)と、仕事のミスマッチや不安・不満による理由が上位にランクイン。この他、「メンタルヘルス不調など心身の健康に問題が生じた」が15.7%と、仕事を続けることが難しくなった状態での離職もみられた。

若手社員の主な離職理由が仕事内容やキャリアに関することであるのに対し、早期離職を防止するための施策としては、1位「管理職のハラスメント防止教育」(38.6%)、2位「管理職のマネジメント力向上のための研修」(36.2%)と、管理職への施策が上位を占めた。

現在、自社が実施している施策については、51.1%が「不十分(やや含む)」と考えており、「若手社員へのフォロー体制、個人への働きかけが不十分」といった意見がみられた。若手社員に感じる特徴としては、「ストレス耐性やコミュニケーションに課題がみられる」「転職への抵抗が薄れている」「仕事への主体性やビジョンが欠如している」などの声が寄せられた。

また今回の調査では、9.4%の企業・団体が「退職代行業者から若手社員の退職を告げられた経験がある」ことがわかった。