マイナビは7月30日、現在非正規雇用(パート・アルバイト/派遣社員/契約社員)の就労者を対象とした「ミドルシニア/シニア層の非正規就労者実態調査」の結果を発表した。同調査では40~70代を「ミドルシニア/シニア層」に分類。調査期間は2019年6月7~10日、有効回答は40~79歳の個人1,735人。

  • ミドルシニア/シニア層の非正規就労者の就労実態について

    ミドルシニア/シニア層の非正規就労者の就労実態について

希望する雇用形態を聞くと、「雇用形態にこだわりがない」が54.7%、「非正規雇用」が29.7%と続き、「正規雇用(正社員)」は15.5%にとどまった。雇用形態別に「正規雇用」の希望割合をみると、契約社員が31.7%、派遣社員が26.4%、パート・アルバイトが11.2%。年代性別では、40代男性が46.2%と最も高かった。

就労目的を尋ねると、40代と50代はトップ3が同順位となり、1位「生活費のため」(40代85.2%、50代77.1%)、2位「自由に使える小遣い稼ぎ」(同39.5%、同32.9%)、3位「貯金をするため」(同36.1%、同28.2%)と、お金に関する項目が並んだ。一方、60代と70代では「健康維持のため」(60代36.5%、70代52.3%)が上位に入った。

現在の勤め先での就労継続意向を調べたところ、「どちらかと言えば長く働きたいと思える職場である」が44.7%、「長く働きたいと思える職場である」が31.3%となり、就労継続意向は76.0%にのぼった。このうち、現職場に充実感を感じている人は92.8%に達し、ミドルシニア/シニアは現職場での就労継続意向が高いことがわかった。

退職検討理由を質問すると、1位「職場の人間関係が悪い」(24.5%)、2位「時給が低い」(24.3%)、3位「時給UPが望めない」(20.6%)と続き、総合では時給関連の不満が最も多い結果となった。