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【この記事のエキスパート】
CHA-ICHI WORKS代表/日本茶インストラクター:市川 雅恵
株式会社チャイチワークス代表取締役、日本茶インストラクター、オールアバウト日本茶オフィシャルガイド、自由大学「日本茶コトはじめ」教授。
会社員として日本茶の商品企画を8年間経験した後に独立。雑誌取材やコラム掲載多数。キリン生茶キャンペーン「茶の本」監修。実践型と評判の日本茶ワークショップの受講生は延べ2000人超。
はたらく女性の心と美を養うをテーマにセレクトした日本茶と可愛い急須のWEBストア「ちゃいちわーくす」を運営、東京自由が丘にて日本茶のワークショップを定期開催しています。
日本人になじみ深い「煎茶(せんちゃ)」。ペットボトルなどで気軽に楽しむのもいいですが、茶葉やティーバッグから入れるのもリラックスタイムにぴったりです。この記事では、日本茶インストラクターの市川雅恵さんへの取材をもとに、煎茶の選び方とおすすめ商品をご紹介。ユーザーの口コミにも注目です。
煎茶とは?
日本人が一般的によく飲むお茶が「煎茶」です。煎茶は、新芽が出てから摘み取りまで、ずっと日光を浴びせて育てます。そうすることで、ほどよい渋みをさわやかな口当たりで美味しく味わうことができます。
煎茶と緑茶の違い
煎茶は、緑茶の種類のひとつです。「緑茶」は、お茶の葉を発酵させずにつくった茶葉のこと。煎茶のほかには、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶などの種類があります。
煎茶の選び方
ここからは、煎茶を選ぶときのポイントをご紹介します。
ポイントは下記。
【1】茶葉の蒸し方から選ぶ
【2】入れ方のタイプで選ぶ
【3】お茶の産地で選ぶ
【4】水出しタイプを選ぶ
【5】フレーバーつきを選ぶ
ご自宅用からギフト用まで選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
【1】茶葉の蒸し方から選ぶ
煎茶の選び方のファーストステップとしては、「浅蒸し煎茶」か「深蒸し煎茶」かで選ぶのがおすすめです。産地や品種が同じでも、浅蒸しと深蒸しの違いで味はまったく異なります。
浅蒸し煎茶…お茶をいれたときの色が黄色または黄緑色で透明度があり、繊細な味わい
深蒸し煎茶…お茶をいれたときの色が緑色または濃い緑色で濁りがあり、濃さとコクがあるまろやか
淡く繊細な味わいが好みか、コクがあるしっかりした味わいが好みかで選んでみるとよいでしょう。
【2】入れ方のタイプで選ぶ
煎茶にはいろいろなタイプがあるので、用途や気分に合わせて選んでみましょう。
本格的な味わいの「茶葉」
茶葉は茶筒に移したり急須に入れたりする手間はかかりますが、煎茶のおいしさや甘みをダイレクトに感じたいときにはピッタリです。茶葉の量を調節するだけで、気分に合った味わいの煎茶を楽しむこともできます。
適量を計るのが面倒という方は、1回分ごとの個包装タイプを選んでみてください。急須と湯呑みがあれば雰囲気も高まるでしょう。
手軽に使える「ティーバッグ」
「ティーバッグ」は、数グラムの茶葉が小さな袋に入っているタイプです。基本的には1人用ですが、数人分のお茶を淹れられる大容量タイプのティーバッグもあります。
急須を準備したり淹れたあとの茶葉を洗ったりする手間がかからないので、手軽に煎茶を楽しみたいというときにおすすめ。コストが少し高いというデメリットはありますが、手軽に飲めて、茶器を必要としないのでプレゼントやギフトにもおすすめです。
サッと煎茶が飲める「粉末茶」
お茶を粉末にした「粉末茶」も、気軽に煎茶を楽しみたいときに向いています。お湯や水に溶かすだけなので、短時間でおいしい煎茶ができあがります。
1回分ごとの個包装タイプのほかに、ビンや袋にまとめて入っているタイプもあります。ティーバッグを捨てる手間もないので、オフィスなどで煎茶を楽しみたいときにも適しているでしょう。
【3】お茶の産地で選ぶ
日本全国には、お茶の産地として有名な地域があります。お茶の産地による味の違いで選ぶのもおすすめです。
知名度の高い「宇治茶」
京都府の南部にある宇治市は「宇治茶」の産地として知られていますが、宇治茶には奈良県や滋賀県、三重県など、宇治市以外で栽培されたものも使われています。
黄色に近い明るい水色で、濁りが少なく澄んでいるのが宇治茶の特徴です。甘味や旨味、茶葉のさわやかな香りが楽しめる味わい深い宇治茶は、贈答用としても適しています。
濃厚な味わいが楽しめる「静岡茶」
「静岡茶」は、日本のお茶の40%以上を生産している茶所・静岡県のお茶です。真冬でも雪が少ない静岡の温暖な気候がお茶の栽培に適しているため、多くのお茶が生産されています。
静岡茶は、そのほとんどが「深蒸し茶」。ほかのお茶よりも形が短くつぶれていますが、このこまかい茶葉が静岡茶独特の旨みとコクを生みだします。
味と色が強い「狭山茶」
宇治茶、静岡茶と並んで日本三大銘茶のひとつである埼玉県の「狭山茶」は、お茶の栽培が成り立つ北限とされる寒冷地のお茶です。冬を越えるために葉肉が厚く、味や色、成分量などが相対的に強いという特徴があります。
甘みと旨みが強いのも狭山茶の魅力です。また、狭山では「狭山火入れ」という伝統的な仕上げ方法があるため、濃厚で独特な香りと甘みも感じることができます。
鮮やかな濃緑の銘茶「知覧茶」
「知覧茶」は、鹿児島県南九州市のブランドです。南九州市は、水はけがよく作物の栽培に適した土壌や、年間を通して温暖な気候に恵まれているため、お茶の生産が盛んです。
「深蒸し」と呼ばれる長蒸し製法によって、一般的な煎茶の倍近い時間で蒸しているので、コクと旨味が引き立ち、鮮やかな濃緑のお茶に仕上がっています。
甘さとコクのある福岡の「八女茶」
福岡県で生産されているお茶は「福岡の八女茶」や「八女茶」と呼ばれています。摘採したあとは深蒸しているため、急須で淹れると緑色になり、甘くてコクがあるお茶を楽しめます。旨みの強さも八女茶の特徴です。
なお、福岡県は高級玉露の産地としても知られていて、八女市山間部の黒木町や星野村などで玉露が生産されています。
【4】水出しタイプを選ぶ
暑い夏にぴったりの水出し煎茶。茶こしフィルターつきの水出しポットをつかえば、煎茶もかんたんに水出しにできますよ。
温かい煎茶とはまた違った、すっきりとした味わいを楽しむことができます。なかには、水出しのための煎茶もありますよ。
【5】フレーバーつきを選ぶ
煎茶のなかには、香りや風味がついている「フレーバーつき」のものもあります。味は一般的な煎茶と変わりませんが、果物の皮やドライフルーツで風味をつけてあるので、お茶によって風味や香りに違いがあります。
お茶のおいしさだけではなく、個性的な香りを楽しみたいときにはピッタリです。いろいろなフレーバーつきの煎茶を飲み比べるのも楽しいでしょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)