【漢字辞典おすすめ9選】子どもの教育研究者が厳選|小学生・中学生・高校生から社会人向け

【この記事のエキスパート】

帝京平成大学 現代ライフ学部 児童学科 講師(元公立小学校教師):鈴木 邦明

帝京平成大学 現代ライフ学部 児童学科 講師(元公立小学校教師):鈴木 邦明

神奈川県、埼玉県の公立小学校に22年勤めた後、短大、大学での教員養成、保育者養成に移り、現在に至る。

現在は、大学での講義を中心に、保護者向けに子育て・教育、教員向けに授業方法・学級経営などのテーマで執筆、講演などに幅広く活躍中。


漢字辞典は漢字の読み方や部首名、熟語などがわからないときに役立ちます。今は電子辞書やインターネットでも調べられるので、勉強に辞典を活用されていない人も多いのではないでしょうか。国語辞典をはじめ、漢字辞典は出版社によって索引方法も異なり、使うシーンや年代によっても使いやすさも変わってきます。こちらの記事では元公立小学校教師で子どもの教育を研究されている鈴木邦明さんへの取材をもとに、漢字辞典の選び方と小学校から社会人までの年代別におすすめしたい漢字辞典を9冊ご紹介します。

漢字辞典を選ぶときのポイント|子どもの教育研究者に聞きました

元公立小学校教師で子どもの教育を研究されている鈴木邦明さんに、漢字辞典を選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。

使う環境をしっかりと考える(小中高共通)

【エキスパートのコメント】

漢字辞典だけではありませんが、子どもが使う学習用具はどういった環境で使うのかを考えることがとても大切です。いい辞書であったとしても毎日持ち歩かなければならないような使い方をする子どもにとっては、重い辞書は少し使いづらいかもしれません。

対して、家だけで使うのであれば、あまり重さなどは気にせず内容を重視して選ぶことができます。こういった「使い方」というものは、その人それぞれで違ってくるものです。しっかりとどういった使い方をするのかということを考えてから選びたいものです。

小学館『例解学習漢字辞典〔第八版・オールカラー版〕』:

出典:Amazon

小学校で習う漢字をはじめ、熟語数が2万5,000語と充実。特別仕様の紙を使い、軽量化を実現しています。

イラストなども多用された、わかりやすいものを選ぶ(小学生)

【エキスパートのコメント】

小学校では、漢字辞典の使い方を中学年(3、4年生)で学びます。学校では使いませんが、それ以前にも低学年(1、2年)から使う家庭もあると思います。そういったことを考えると、イラストなどが多用され、わかりやすいタイプのものは子どもが使いやすいです。コラムや漫画などが多めに入っているものは子どもの興味をそそります。

また、イラストとは違う観点で、すべての漢字にふりがながあるかどうか、用例が充実しているか、「配当学年表記」があるかどうかなどもわかりやすい国語辞典を選ぶポイントです。

国語辞典、教科書と同じ出版社にする(小中高共通)

【エキスパートのコメント】

漢字辞典を使う際、国語辞典と同じ出版社だと使いやすいです。レイアウトや説明の仕方などが同じであることが多く、子どもが違和感なく使うことができます。すでに国語辞典が手元にある場合には、それと合わせるということもいいでしょう。

また、同じような考え方で、学校の国語の教科書と同じ出版社の漢字辞典にするということもおすすめです。

中学生の場合「中学生向け」を選ぶ(中学生)

【エキスパートのコメント】

漢字辞典には、漢字の勉強をはじめたばかりの小学生が使うような初級レベルのものから、常用漢字(2,136字)はもちろん、親字数が10,000字を越えるような、大人が仕事で使用するような上級レベルのものまで幅広くあります。

中学生が学習で使用する場合、初級レベルのものでも、上級レベルのものでも、使い勝手が悪くなります。中学生の学びに特化したものを使用することで学びを促進させることができます。

学研プラス『学研 現代標準漢和辞典 改訂第3版』:

出典:Amazon

教科書にも対応している、中学生の学びに特化した漢和辞典です。漢字のみならず、漢詩や漢文も掲載されています。

「引きやすさ」と「内容」のバランス(高校生から社会人)

【エキスパートのコメント】

高校生から社会人が使用する漢字辞典は、収録する字数がとても多くなり、収録する親字数が10,000字を越えるものもあります。印刷されている字も小さくなることが多いため、「引きやすい」ことが大切です。具体的には、小口に部首画数が印刷されていることなどです。そういったことによって学びの質が高まります。

また、引きやすさだけでなく、収録している漢字そのものについても大切です。加えて、収録している漢字の数が多いもの、漢字の歴史について詳しいもの、熟語が多く紹介されているものなど、それぞれの辞書でも特徴があります。社会人からの漢字辞典、あるいは漢和辞典選びの際には、引きやすさと内容の充実(目的を果たせるか)の両方を満たしている辞典を選ぶとよいでしょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)