【2020年版】漢字辞典おすすめ9選|子どもの教育研究者が選ぶ小学生から社会人向けまで

【この記事のエキスパート】

帝京平成大学 現代ライフ学部 児童学科 講師(元公立小学校教師):鈴木 邦明

帝京平成大学 現代ライフ学部 児童学科 講師(元公立小学校教師):鈴木 邦明

神奈川県、埼玉県の公立小学校に22年勤めた後、短大、大学での教員養成、保育者養成に移り、現在に至る。

現在は、大学での講義を中心に、保護者向けに子育て・教育、教員向けに授業方法・学級経営などのテーマで執筆、講演などに幅広く活躍中。


漢字の読み方や部首名、熟語などがわからないときに役立つ漢字辞典。出版社によって索引方法も異なり、使うシーンや年代によっても使いやすいものは変わってきます。元公立小学校教師で、子どもの教育を研究されている鈴木邦明さんへの取材をもとに、漢字辞典の選び方と小学校から社会人までの年代別におすすめしたい漢字辞典を9冊ご紹介します。

漢字辞典を選ぶときのポイント|子どもの教育研究者に聞きました

元公立小学校教師、現在は帝京平成大学で子どもの教育を研究されている鈴木邦明さんに、漢字辞典を選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。

小学生・中学生・高校生共通の漢字辞典の選び方
使う環境をしっかりと考える

【エキスパートのコメント】

子どもの環境によって「使いやすい辞書」はちがう

漢字辞典に限ったことではありませんが、子どもが使う学習用具の選び方では、どういった環境で使うのかを考えることがとても大切です。

たとえば、毎日辞書を持ち歩かなければならないどもにとって、重い辞書は、内容がよかったとしても、使いづらいかもしれません。対して、家だけで使うのであれば、あまり重さは気にせず、内容を重視して選ぶことができます。

こういった「使い方」というものは、その人それぞれで違ってくるものです。どういった使い方をするのか、しっかりと考えてから選びたいものです。

三省堂『例解小学漢字辞典 第六版』:

出典:Amazon

漢字辞典を学校に持っていく必要があるなら、内容はもとより「軽さ」も重要。こちらは製紙会社と新たに共同開発した専用の用紙を使用して、軽さを実現しています。

小学生・中学生・高校生共通の漢字辞典の選び方
国語辞典、教科書と同じ出版社にする

【エキスパートのコメント】

子どもが漢字辞典を違和感なく使うために

漢字辞典は、国語辞典と同じ出版社だと使いやすいです。出版社が同じであれば、レイアウトや説明の仕方なども同じであることが多いので、子どもにとって違和感なく使うことができます。すでに国語辞典が手元にある場合には、それと合わせるといいでしょう。

また、同じ考え方で、学校の国語の教科書と同じ出版社の漢字辞典があれば、それにすることもおすすめです。

学研プラス『新レインボー小学辞典 改訂第6版 小型版』 「国語・漢字」 2冊セット:

出典:Amazon

小学生向けの漢字辞典の多くは、国語辞典とシリーズで刊行されています。辞書を引くことにまだ慣れない時期だからこそ、セットでそろえて使いはじめの違和感を軽減してあげたいもの。

小学生向けの漢字辞典の選び方
イラストなども多用された、わかりやすいものを選ぶ

【エキスパートのコメント】

小学校では、漢字辞典の使い方を中学年(3、4年生)で学びます。

学校では使う以前の低学年(1、2年)から漢字辞典を使わせたいという家庭もあると思います。そういう場合は、イラストが多用された、わかりやすいタイプのものが、子どもにとって使いやすくおすすめです。また、コラムや漫画などが多めに入っている漢字辞典は、子どもの興味をそそります。

また、イラストとは違う観点で、
・すべての漢字にふりがながあるかどうか
・用例が充実しているか
・配当学年の表記があるかどうか
なども、わかりやすい国語辞典を選ぶポイントです。

小学館『例解学習漢字辞典〔第九版・オールカラー版〕』:

出典:Amazon

イラストやコラムが豊富、フルカラー、総ルビで小学生にとって使いやすい心配りがいっぱい。

中学生向けの漢字辞典の選び方
「中学生向け」に特化したものを

【エキスパートのコメント】

かんたんすぎても難しすぎても失敗する

漢字辞典には、漢字の勉強をはじめたばかりの小学生が使うような初級レベルのものから、常用漢字(2,136字)はもちろん、親字数が10,000字を越えるような、大人が仕事で使用するような上級レベルのものまで幅広くあります。

中学生が学習で使用する場合、初級レベルのものでも、上級レベルのものでも、使い勝手が悪くなります。中学生の学びに特化したものを使用することで学びを促進させることができます。

学研プラス『学研 現代標準漢和辞典 改訂第3版』:

出典:Amazon

教科書にも対応している、中学生の学びに特化した漢和辞典です。漢字のみならず、漢詩や漢文も掲載されています。

高校生・大学生・社会人向けの漢字辞典の選び方
辞書の「引きやすさ」と「内容」のバランス

学研プラス『漢字源 改訂第六版 特別装丁版』:

出典:Amazon

小口に部首の画数が印刷されています。ほかにも、同画数の部首一覧を本文の全ページの上部に設けるなど、引きやすさの工夫がこらされています。

【エキスパートのコメント】

小口に部首画数が印刷されていると引きやすい

高校生から社会人が使用する漢字辞典は、収録する字数がとても多くなり、収録する親字数が10,000字を越えるものもあります。印刷されている字も小さくなることが多いため、「引きやすい」ことが大切です。具体的には、小口に部首画数が印刷されていることなどです。そういったことによって学びの質が高まります。

また、引きやすさだけでなく、収録している漢字そのものについても大切です。加えて、
・収録している漢字の数が多いもの
・漢字の歴史について詳しいもの
・熟語が多く紹介されているもの
など、それぞれの辞書でも特徴があります。

社会人からの漢字辞典、あるいは漢和辞典選びの際には、引きやすさと内容の充実(目的を果たせるか)の両方を満たしている辞典を選ぶとよいでしょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)