ネットでよく使われる「遠征」の意味をご存じだろうか。ライブやイベント、舞台や試合を観戦するために、新幹線や飛行機、長距離バスに乗り、遠くの土地まで行くことを表現する言葉である。

  • 遠征って何を持っていけばいい?

    遠征って何を持っていけばいい?

何かに熱中してどっぷりハマることを「沼」と表現する。抜け出せないくらいに、魅力に取りつかれて夢中になっていることを示す言葉だ。漫画やアニメから、文房具や食べ物まで、ハマってしまえばそこが沼となる。

沼にハマった女子たちは、全国各地へ遠征する。コンサートやライブのため、グッズや作品を買うため、たとえ遠くてもそこには行く理由があるからだ。飛行機やバスでの長時間移動や、宿泊を伴う遠征には、持ち物も多く事前準備が大切となる。

そこで今回はマイナビニュース女性会員に遠征時の持ち物や、遠征のコツについて聞いてみた。

 沼にハマっていますか?

まずは沼にハマったことがあるか聞いてみた。

  • あなたは沼にハマったことがありますか?

    あなたは沼にハマったことがありますか?

約6割の人が沼にハマった経験があるとのこと。そこでどんなジャンルの沼にハマっていたのかも聞いてみた。

  • ハマった沼のジャンルは?

    ハマった沼のジャンルは?

Q.あなたがこれまでにハマったことのある(現在進行形のものも含む)沼のジャンルをすべて教えてください

1位: アニメ(13.1%)
1位: バンド・アーティスト(13.1%)
3位: 漫画(12.5%)
4位: アイドル(男性グループ)(12.3%)
5位: ゲーム(10.6%)

上位5つに続いて、「コスメ・美容」(8.2%)、「俳優」(7.4%)、「スポーツ観戦」(5.9%)、「舞台(宝塚・2.5次元)」(5.1%)となった。

 遠征したことある?

様々なジャンルの沼の人たちに、遠征をしたことがあるか聞いてみた。

  • 遠征をしたことありますか?

    遠征をしたことありますか?

7割以上の人たちが遠征経験があるとのこと。アイドルやバンド、アニメ、ゲーム、漫画、俳優や声優など多くのジャンルで遠征をする人がいるという結果となった。

  • 遠征の必須アイテムは?

    遠征の必須アイテムは?

遠征時の必須アイテムは?

1位: モバイルバッテリー(46.2%)
2位: 日焼け防止グッズ(41.3%)
3位: タオル(37.8%)
3位: イヤホン(37.8%)
5位: 美容グッズ(化粧水、クレンジングシートなど)(36.4%)
6位: 常備薬(35.0%)
7位: マスク(30.8%)
8位: 予備のカバン・エコバック(28.7%)
9位: 手帳・メモ帳(19.6%)
10位: 栄養ドリンク(18.9%)

最も多かったのは「モバイルバッテリー」(46.2%)。遠い土地で携帯電話の電源が切れてしまったら、かなりのピンチとなる。連絡手段にも、検索手段にもなる携帯電話を使える状態にしておくことは重要だろう。音楽を聴いたり、動画を見たりする際に使う「イヤホン」(37.8%)が上位に入っており、移動時間に暇を潰すためのアイテムであると予想される。また、「常備薬」(35.0%)「マスク」(30.8%)「栄養ドリンク」(18.9%)から、体調を万全にして遠征を過ごすために対策をしている様子がうかがえる。

 遠征のコツ、教えてください!

遠征をしている人たちは、より快適に過ごすため工夫や対策をしているとのこと。具体的にどのようなことをしているのか教えてもらった。普段の旅行や出張にも使えるコツが多く登場するので、参考にしてみるのもいいかもしれない。

■アイドル沼
「持ち物リストを作る、グッズの買い忘れがないようにリストを作る」(茨城県/23歳)

■俳優沼 「オリジナル持ち物リストを見て準備する。スーツケースは大きく広げられるものを使用」(静岡県/33歳)

まずは、忘れ物がないようにリストを作ってチェックするという方法。アプリを使ったり、紙に書いたり、リスト化することで必要なものを漏れなく持っていくことができるだろう。一度リストを作ると次回でも使うことができる。自分がいつも持っていくものを、確認しておくと良いだろう。

■ゲーム沼
「どんなに注意しても持ち物は必ず1つ2つ忘れることがあるので、替えのきかないものは遠征専用のものを買って既にキャリーの中に入れている」(大阪府/27歳)

■アイドル沼
「専用のキャリーを作って、遠征に備える」(東京都/27歳)

遠征は持ち物が多くなりがち。準備したつもりでも、何か忘れ物をしてしまうことがある。いつも持っていくものや必要なものは、常にキャリーケースやカバンにに入れておくと良い。突然の遠征が決まっても、すぐに飛んでいくことができるだろう。

■舞台沼
「クラウドに作成した計画がもしも見られなくなった時のために、すべて予備の印刷をして紙でも持ち歩く」(東京都/39歳)

遠征の予定や計画は常に確認したいもの。また、飛行機の予約番号や、ホテルの連絡先が急に必要になることもある。携帯電話にもしものことがあった時のために、紙に印刷して持ち歩くと安心だ。

■アイドル沼
「荷物は最小限にする。よほどの田舎でない限り、足りないものはコンビニなどで後からでも調達できるため」(東京都/32歳)

■バンド沼
「着替えのTシャツは必要なら物販で買えばいいと思っていたので、基本的に持っていかずに現地調達していた」(愛知県/35歳)

多かったのが「荷物を少なくする」「身軽で行く」という意見。重い荷物を持っての長距離移動は、目的地に着くまでに疲れてしまう。何か足りないものがあっても、後から買い足せばなんとかなるものだ。この他にも「手元が開くようリュックにする」「必要なものだけ小さいカバンに入れる」など、動きやすい工夫が遠征のコツになるのかもしれない。

■アニメ沼
「同人誌即売会は会場に着いてから荷物が増えるので、頑丈で大きめのバッグを持っていく」(大阪府/37歳)

■ゲーム沼
「荷物が増え過ぎた時は宅配便を利用して、コンビニから家に送っています」(神奈川県/26歳)

身軽な状態でも現地に行けば増えるのが戦利品。あらかじめ予備のバックを持っていくと、安全に持って帰ることができる。折り畳みができるバックを持っていくというコメントが多く集まった。荷物が重くなった時は、宅配便で家に送ってしまうのも賢い選択だろう。

■アニメ沼
「普段からの体力作り」(北海道/32歳)

■アイドル沼
「防振双眼鏡は重いので、筋トレをして腕を鍛えておく」(東京都/22歳)

遠征のゴールは目的の人を見たり、物を買ったりすること。それまでに体調を崩してしまっては元も子もないし、せっかくなら元気よく楽しみたい。そのために事前から体調を整え、遠征を乗り切る体力をつけておくことが大切だ。コンサートやライブは、立ちっぱなしだったり、ペンライトを振ったり、普段と違う動きが多くなる。最大限楽しむために体を鍛えておくのも、大切な準備かもしれない。

■アニメ沼
「仲間割れをしない」(東京都/36歳)

■アイドル沼
「沼友だちへのお土産は必須」(群馬県/43歳)

遠征は友達と行く場合が多くある。長い時間一緒に行動するため、お互いが気持ちよく過ごせるような心遣いは大切となるだろう。事前に計画を立てたり、話し合いをしたりして、遠征先でどう過ごすか決めておくと現地でのトラブルも減りそうだ。

 遠征の先に愛がある

遠征を経験してきた人たちのコメントは、知恵や工夫が詰まっている。かなりたくましいコメントも寄せられた。

■舞台沼
「お金とチケットがあれば、なんとかなるという気持ちで行く」(東京都/24歳)

遠征で大切なのは準備以上に気持ちなのかもしれない。目的は大好きな人を見に行ったり、欲しいものを手にいれたりすることだ。初めて行く場所や長い移動は、不安を感じることもあるだろう。しかし、現地に行ってしまえば、楽しい時間が待っているはずだ。沼への思いは人を強くする。なんとかなる、大丈夫という気持ちを持って、遠征に出かけよう。

調査時期: 2019年6月20日~25日
調査対象: マイナビニュース女性会員
調査数: 500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート