オシャレにお酒を楽しむ「SAKE TARU LOUNGE」

酒造りの歴史と今を堪能したあとは、実際に日本酒を楽しみたい。そんな場合には神戸のランドマーク、神戸ポートタワーを訪れてみよう。高さ108mを誇る神戸のシンボルで、展望台からは360度のパノラマの光景を楽しめる。

  • 神戸のランドマーク、神戸ポートタワーの夜景

神戸ポートタワーは展望台が5階層になっており、その展望3階にあるのが6月1日にオープンしたばかりの「SAKE TARU LOUNGE」だ。もともと喫茶スペースだった展望3階を改装してオープンしたこのラウンジは、何といっても「回転する」のが特徴だ。

  • 展望3階にあるSAKE TARU LOUNGE

もともとこの展望3階は、外周部分が20分に1回転という間隔で回転しており、神戸の町を座ったままで一望できるというのが特徴だった。ここをラウンジとして改装したため、窓に向かって設置されたテーブルの前に座ると、勝手に景色が回転してくれる仕組みになっている。

  • 座っているだけで神戸の町並みも美しい夜景も一望できる

面白いのは、注文カウンターは回転しない中心部にあり、目の前で注文して席についても、気付くとカウンターが見えなくなってしまうのだ。これはちょっと面白い仕掛け。

  • 酒樽を再利用したカウンター

とはいえ、大切なのはメニュー。灘五郷を体感できると銘打っており、それぞれの地区の日本酒をふんだんに取りそろえている。すでに紹介した福寿や菊正宗は元より、金盃酒造の金盃、安福又四郎商店の大黒正宗、そして清酒徳若の原酒といった珍しい蔵元の銘酒も取りそろえている。

  • 豊富な日本酒を取りそろえ、珍しい銘柄も飲むことができる

基本的に日本酒だけを取りそろえ、ソフトドリンクも置きたくなかったということで、甘酒がある程度。基本的には日本酒を楽しみに行く大人のラウンジだ。日本酒だけでなく、日本酒を使ったオリジナルカクテルも楽しめる。

  • 日本酒とコーヒー、そして窒素ガスを加えた「ナイトロ サケ ブリュー」

店舗にもこだわりがあり、店先には酒樽を作る時に使う箍を再利用したシャンデリア、2016年に解体された旧三菱銀行神戸支店で使用されていた扉を設置。入口を入ると、実際の酒樽を再利用した「SAKE TARUウォール」、カウンターは間伐材や環境整備によって伐採された街路樹などを活用したもの、イスも酒樽を再利用したそうだ。

  • 夜景は特に美しい。樽の壁面が窓ガラスに映り込むという計算し尽くされた内装

昼間は神戸の酒を育んだ六甲山系や港を一望でき、夜には美しい神戸の夜景を楽しめる。現時点では来年3月までの期間限定なので、新しい観光スペースとして是非訪問して欲しい。

  • 入口には、酒樽の周りにはめる箍(たが)のシャンデリア

■ SAKE TARU LOUNGE
営業時間:10時~21時(20時30分ラストオーダー)
住所:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町5-5 神戸ポートタワー展望3階回転フロア
Web:saketaru-lounge.storeinfo.jp
電話番号:080-9026-9154