女優の上野樹里が28日、都内で行われたフジテレビ系月9ドラマ『監察医 朝顔』(7月8日スタート、毎週月曜21:00~ ※初回30分拡大)の舞台あいさつに登場し、東日本大震災の被災地を訪れて作品に臨む心境を語った。
上野演じる新米法医学者・万木朝顔が解剖で、時任三郎演じる父であるベテラン刑事・万木平が捜査で、遺体の謎を解き明かしていく同ドラマ。朝顔は、母・里子(石田ひかり)が東日本大震災で行方不明になっているという役柄で、上野は、実際の被災地である陸前高田氏を訪問し、地元の人たちからさまざまな話を聞いてから撮影に臨んでいる。この舞台あいさつには、上野を案内した陸前高田市の福田利喜市議も駆けつけた。
上野は「『グッド・ドクター』(18年7月期)でたくさんの方に見ていただいて、また社会に貢献できる役に携われたらうれしいなと思っていたんですけど、今回まさにそういう役である朝顔を演じさせていただくことができて、すごく難しい役どころでもあると思うんです。被災した人がいまだに悲しみを背負ったまま前を向いて生きていく姿を演じるっていう上で、地元の方々に協力していただいて、色んなところに連れて行ってもらったり、お話を聞かせていただいて、すごく役作りの上で参考にすることができて、1人で役を作ってるわけじゃなくて、いろんな人の思いを乗せて作品にできることをすごくうれしく思います」と演じる心境をコメント。
また、「クランクインが三陸鉄道の電車に乗ってるシーンだったので、その前の週に見学させていただいたばかりだったので、その時に(奇跡の)一本松を見た気持ちとかいろんな思いを乗せて、朝顔を通して伝えていけたらなと思いながら演じることができました。ありがとうございした」と、福田市議や被災地の人たちに感謝の思いを述べた。
そして、今作について「素晴らしいキャスト、素晴らしいスタッフ、監督、皆さんで力を合わせて、最期まで素晴らしい作品をお届けしていきたいと思いますので、温かい気持ちで見守っていただけたらと思います。“死”というのをテーマにしていますが、同時に“生きる”ということ、過去を背負いながら未来に向かって前向きに生きていく姿を届けられたらと思いますので、ぜひ最後までご覧ください」と呼びかけた。