元タレントの坂口杏里が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)の密着取材を受けた。『ワケあって…坂口杏里』と題して、30日に放送される。

  • 『ザ・ノンフィクション』の密着を受ける坂口杏里=フジテレビ提供

大女優・坂口良子の娘として芸能界デビューした杏里。2013年に亡くなることになる母・良子は、旅立つ日がそう遠くないことを悟っていたかのように、娘を必死で売り込んだという。杏里の世間知らずなキャラクターはクイズ番組やバラエティ番組に引っ張りだことなり、その“おバカキャラ”が消費され尽くすと今度は“炎上タレント”として注目を集めた。

ところが、2017年4月、たった3万円すらなかった杏里は、恐喝事件を起こして逮捕。その後、彼女が戻る席は、芸能界にはもうなかった…。

すると、「元芸能人・坂口杏里」の転落ぶりが、ますます人々の興味をそそることに。取材した福田真奈ディレクターは「私も最初は、その見事なまでの転落人生に好奇の目を向けていた1人だったのかもしれない」と振り返る。

こうして、彼女の撮影を始めたのは、昨年6月。ストリップの殿堂「浅草ロック座」でデビューするという彼女を追い始めた。

この頃の杏里は、ある理由があって、夜の世界から抜け出せずに、1人苦しみもがいていたという。それから1年にわたり、彼女に何か起きると、その“裏”を撮影。その一方の“表”では、ネットニュースが杏里の話題を手に入れては放出する…ということが、何度となく繰り返されていた。

そんな中、福田デイレクターが、ある夜に携帯で受信したのは、杏里からの“遺書”。生きることすら放棄した杏里を奮い立たせたのは、亡き母・良子が残したものだった…。

「坂口杏里とは、フィクションかノンフィクションか…。レンズ越しに彼女を観察し続けると、時々分からなくなることがあった。たった28年間の生き様を、これほどまでに切り売りしてきた人を私は知らない」という福田デイレクターが自ら、今回のナレーションを担当する。

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