将棋の羽生九段が6月4日に行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王に勝利し、通算勝数1,434勝を達成。通算勝数歴代単独トップになりました。
羽生善治九段が通算勝数1434勝を達成!
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) June 4, 2019
大山康晴十五世名人の持つ最多勝数記録を更新し、歴代単独1位となりました。https://t.co/j5G7JINXee
永瀬叡王といえば前年度の成績は36勝9敗と勝率は8割に上り、今年5月叡王のタイトルを獲得したばかり。羽生九段とは過去10回対戦し、7勝3敗で永瀬叡王が勝ち越していて「羽生キラー」とも呼ばれています。
今回は羽生九段の歴代通算勝数単独トップを記念して過去の名言を振り返ってみました。大記録を達成した羽生九段の思考を垣間見てみましょう。
「実践では、自分のほうが不利な場面を想定している時間が九割くらいある」(1996年2月)
羽生さんはうまくいった状態の局面のことより、不利な画面を想定し、その局面を回避するという思考方法をとっています。独善的な自己満足では、そこで思考停止してしまうのです!
「負けが続いているときは力が溜まっているいるとき」(1996年7月)
負けが続いているときは客観的に自分を見つめ直すチャンスでもあります。自分に不足している部分を冷静に分析し、目の前の勝ち負けに一喜一憂しない姿勢を作ることが長期的な安定につながるのです。
「守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる」(2014年5月)
守るというのは将棋のディフェンス力を上げることではなく、守りの姿勢という意味。新しい手を試すことは可能性がどんどん広がることになるので、より楽しく感じるとのことです。
「経験を積めば積むほど、大局観の精度は上がっていく」(2014年5月)
複雑な局面でより正しい判断を下すには、無駄な思考を省いた大局観が大切。大局観を磨くことは未知の局面を前にしても正確に対応できることにつながるとのことです。
「一ミリの差でも価値は勝ち」(2016年5月)
勝敗はぎりぎりのやり取りのなかにあります。かなり危険地帯でも、可能性を感じれば恐れずに飛び込んでいく。昔の剣豪にも通じる戦いの極意ですね。
参考:『瞬間を生きる』(PHP研究所)羽生善治著 岡村啓嗣撮影より
今回は羽生さんの名言の一部を紹介しましたが、 皆さんの日常生活やビジネスシーンにも活かせる部分があるのではないでしょうか。


