沖縄都市モノレールが運営するゆいレール(沖縄都市モノレール線)に関して、消費税率引上げにともなう旅客運賃変更と、延長区間開業にともなう旅客運賃設定認可申請を内閣府沖縄総合事務局長宛に行ったことが発表された。

  • ゆいレールの延長区間(首里~てだこ浦西間)は10月1日開業へ

旅客運賃変更の申請は、10月1日から消費税率が10%に引き上げられることを受け、運賃・料金に消費税率引上げ相当分の110/108(1.852%)を転嫁することを理由としている。消費税の主旨に照らして、消費税引上げ分を運賃・料金に公平に転嫁することを基本に、改定率が110/108となる改定を実施する。

普通旅客運賃は、基準額(前回運賃改定時に算定した税抜普通運賃額)に1.10を乗じ、10円未満を四捨五入し10円単位とした額とする。定期旅客運賃は、現行運賃に110/108を乗じて10円未満を四捨五入し10円単位とした額とする。変更予定日は10月1日。

同じく10月1日、延長区間の首里~てだこ浦西間が開業予定。新たに石嶺駅・経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅が開業する。延長区間が加わり、従来の4区で分けている運賃体系に5区を加える必要があることから旅客運賃設定認可申請が行われ、4区以降の運賃について遠距離逓減を図り、4kmごとに運賃を加算する設定に。既存区間・延長区間の往来の促進を図る。

あわせて沖縄都市モノレールは、利用者の利便性向上を目的に、交通系ICカード「Suica」の導入についてJR東日本と協議を進め、2020年春から「Suica」の沖縄都市モノレール線における利用開始が決定したことも発表した。「Suica」と相互利用できる交通系ICカード「Kitaca」「PASMO」「manaca」「TOICA」「PiTaPa」「ICOCA」「はやかけん」「nimoca」「SUGOCA」も利用可能となる。