5月24日公開の映画『バイオレンス・ボイジャー』の先行上映舞台あいさつが21日、都内で行われ、田中直樹(ココリコ)、宇治茶監督、安斎レオプロデューサーが出席した。
アニメーションと漫画(劇画)を融合した表現法"ゲキメーション"の作品を世に送り出し、日本はもちろん海外からも高い評価を受けている京都在住の新進気鋭クリエーター・宇治茶監督の最新作となる本作。日本の山奥に住むアメリカ人少年ボビーと友人のあっくんが、偶然見つけた娯楽施設"バイオレンス・ボイジャー"で楽しく遊んでいたはずが、恐怖のアトラクションへと変ぼうしていく、というストーリーとなっている。
先行上映会が行われたこの日は、試写会前に主人公ボビーの父親・ジョージの声を担当した田中直樹や宇治茶監督らが登壇。キャスト陣から唯一の登場となった田中は「宇治茶監督が脚本から劇画、撮影に編集と全部一人でやられました。こんなに思いが詰まった作品はないと思います。それを皆さんに見てもらえるのは、他の作品とは違ったうれしさがありますね」と満足げ。そんな田中の声について宇治茶監督は「本当に一発でバッチリ撮れたので結構時間が早く終わりました。もう言うことなしでした」と絶賛し、ダウンタウン・松本人志のアフレコ録音の時は「僕が緊張してしまい、何も考えず1回目でOKと言ってしまいました。でも松本さんがもう1回撮り直そうと仰ってくれて撮り直し、3テイクを使ったりしたので結構良かったと思います」と振り返った。
この日はサプライズでアメリカ・ビバリーヒルズにある劇場で公開されることも発表。宇治茶監督のハリウッドデビューが決まった。「信じられないんですけど、そもそも主人公が金髪のアメリカ人。ハリウッド映画の憧れから来ているので、こんなにうれしいことはありません」と喜びを爆発させた宇治茶監督。そんな監督に対して、田中の声は外人キャストに変わることが発表されて田中のハリウッド進出はならず。それについて田中は「私にとってハリウッドは遠いですね。ハリウッドは遠い場所ですよ」と寂しげな表情を見せていた。映画『バイオレンス・ボイジャー』は、5月24日より全国公開。