映画『泣くな赤鬼』(6月14日公開)の完成披露試写会が21日に都内で行われ、堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼、兼重淳監督が登場した。
同作は、重松清による短編集『せんせい。』所収「泣くな赤鬼」を映画化。陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた高校教師・小渕隆(堤)は、かつての教え子でゴルゴと呼ばれていた斎藤(柳楽)と思いがけない再会を果たし、彼が病に侵され命の期限が迫っていることを知る。
ゴルゴを献身的に支える妻・雪乃を演じた川栄。17日には、俳優・廣瀬智紀との結婚、妊娠と年内の出産予定を発表し、初の公の場に登場することになった。同作について、堤は「自分の出た映画を見て泣いたのは初めてです」と感想を述べる。
一方柳楽は「業界に入る前からドラマで堤さんを見ていたりしたので、十何年して先生と教師で……」とマジボケし、客席はざわつく。「先生と、生徒!」と言い直した柳楽は、「舞台の休演日で、頭がちょっとあやしいんです……」と弁解しながら、急に「あの、川栄さん、おめでとうございます!」と祝福の言葉を発し、川栄から「ちょっと!!」、堤から「ごまかすな!」とつっこまれていた。
川栄は「やんちゃに見えるけど、芯が強く最後まで旦那さんを支えてくださいと言われていた」と振り返り、「こういう役をいただけてよかったなと思います」としみじみ。作品について「号泣してしまって。切ないんですけど、何か自分の中でいきる何かを見つけようとか、見終わった時に思える作品だと思いました」と作品をアピールした。