鎌倉新書はこのほど、「【第1回】おひとりさまの「ソロ終活」に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は4月19日~23日、60代以上の独居者とその予備軍556人を対象にインターネットで実施したもの。
「ソロ終活」とは、身寄りがなく、自身の死後を託す人がいない独居者および独居予備軍(夫婦二人暮らし)の人が取り組む終活のこと。
「ソロ終活」について興味があるか尋ねたところ、73.1%が「興味がある」と回答した。しかし、実際に準備を進めている人は全体の19.6%となっている。53.5%は「興味はあるが準備していない」と回答しており、半数がソロ終活に興味はあるが手付かずの状態であることがわかった。
どのような点が原因で準備できていないのか聞くと、「具体的に何をすべきかわからない」「子どもがおらず親族の連絡先もわからない」「誰に何を頼むかを具体的に決められない」「自分の死後の手続きを依頼できる人物がいない」などの回答が多かった。
いずれは一人で死を迎えることに対し、不安を感じるか尋ねると、45.7%が「感じる」と答えた。属性別でみると、独居予備軍は56.8%が不安に感じており、他の属性よりも高い。死別経験者には42.9%、生涯独身者や離別者の独身層は37.5%が不安であると回答した。
「いずれはひとりで死期を迎えることに不安がある」と回答した人に対し、不安に感じる項目を聞いたところ、1位は「死後事務」(53.8%)、2位は「遺品整理」(51.4%)、3位は「金融機関」(31.6%)だった。
ソロ終活に不安を感じる理由を自由回答で答えてもらったところ、「後のことを託す人がいない」「孤独死を避けたい」「専門知識がない」「認知症が進んで自分で自分をコントロールできなくなるのでは」などの声があがった。
ソロ終活を不安に感じないと回答した人にその理由を聞くと、「資産もあり生活に不安がない」「終活を終えている」「準備できている」などのコメントが多かった。
ひとりで最期を迎えることに不安があると回答した人に対し、不安に感じる項目について実際に備えているか聞いたところ、いずれの項目も「まだ準備していない」と回答した人が8割以上だった。
準備できていない項目1位は「死後事務」(87.2%)、2位は「遺品整理」(86.6%)、3位は「金融機関」(83.3%)となっている。