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【この記事のエキスパート】
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主:末永 京

DIYアドバイザー・インテリアショップ店主:末永 京

DIYアドバイザーで3児の母。

埼玉県川口市にある『インテリア&カフェToiToiToi』店主。

DIYワークショップ講師、店舗や住宅のDIYプロデュース、内装リフォームなど。著書に『シェルフを作ろうはじめてのDIY』㈱パッチワーク通信社がある。


正確にきれいな穴をあけるのに便利なボール盤。DIY用からプロ用までさまざまな機種があります。本記事では、ボール盤の選び方とおすすめ商品をご紹介。大きい穴用、卓上ボール盤のほか、マキタやハイコーキなど、有名メーカーの商品もピックアップしています。

ボール盤とは

ボール盤とは、木材や金属に穴をあける工具です。テーブルとよばれる台のうえに加工したい材料を乗せ、ドリルを真上から下ろすことで穴をあけられます。

ハンドドリルと違って手元がブレにくく、きれいに穴をあけたいときに向いています。先端に取り付けるドリルの種類を変えれば、穴をあけるだけでなく加工面を滑らかにしたり、ねじ切り加工をほどこしたりも可能です。

卓上ボール盤と電磁ボール盤の違い

ボール盤には、卓上ボール盤と電磁ボール盤があります。

卓上ボール盤は手動のハンドルで回転しているドリル部分の位置を調整できるのが特徴です。かんたんな操作で、精度の高い穴あけができます。深さを一度設定すると、連続での穴あけも可能です。

電磁ボール盤はマグネット吸着式のボール盤です。鋼材に電磁気が吸着して穴あけをするので、すでに建材として使われている鋼材などに使用します。電磁気を使用する特性から、木材には使用できません。

ボール盤の選び方

それでは、ボール盤の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。

【1】ボール盤の種類
【2】電源
【3】機能

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】ボール盤の種類をチェック

ボール盤の種類には、卓上ボール盤、小型卓上ボール盤、直立ボール盤、ラジアルボール盤、タッピングボール盤があります。それぞれ特徴が異なるので、自分が使いたい用途に合った種類を選びましょう。

卓上ボール盤|DIYに適して、手ごろな値段

出典:Amazon

卓上ボール盤は、コンパクトなサイズが特徴です。取り付けられるドリルは13mmまでのものが多くなっています。家庭用のDIYなどの用途で使用する場合に、ぴったりの卓上ボール盤です。

作業台のうえにおいて使い、サイズが小さいため家庭で設置する場合にもスペースを圧迫しません。手にしやすい価格の製品がそろっているのも魅力です。

小型卓上ボール盤|置くスペースが限られている方向け

出典:Amazon

卓上ボール盤よりもさらに本体サイズをコンパクトにしたのが、小型卓上ボール盤です。初心者でも使いやすく、メンテナンスもしやすいです。卓上ボール盤でも設置するスペースがない、という場合に選択肢に入ります。

価格も卓上ボール盤より手にしやすいものがそろっています。一方、ドリルの径が6mm程度までとなっているため、あけたい穴の大きさなどを確認したうえで購入するようにしましょう。

直立ボール盤|大型ドリルの設置が可能

出典:Amazon

ボール盤として一般的なタイプが、直立ボール盤です。大型のドリルが取り付けられるため、より作業の幅が広がります。重量は小さいものなら10kg~の場合もありますが、大型のものなら100kg程度のものもあります。

本体が大きく重いため設置するスペースや運搬方法を確保しなければいけません。おもに業務用として使用されています。

ラジアルボール盤|加工物の移動ができなくても使える

出典:Amazon

加工する材料の違う部分に穴をあけたいとき、材料をはずして再固定しなくても使えるのがラジアルボール盤です。ドリルが上下左右前後、斜めに動くため、加工する材料をはずさなくてもそのまま違う場所に穴あけができます。

同じ材料に連続して高い精度で穴あけしたいときなどの用途として、おもに業務用として使用されています。

タッピングボール盤|ネジ穴立ての作業もこなす

タッピングボール盤とは、タッピング(ネジ立て)機能の付いたボール盤です。1台で穴あけとネジ立てふたつの作業か可能になっています。作業効率が上がる一方、価格は高めです。

タッピングボール盤は、スイッチで穴あけ、ネジ立ての作業を切り替えておこなえます。ネジ立て加工を使う場合、一般的なボール盤ではできない逆回転も可能です。

【2】電源をチェック

家庭で使う家電製品の多くは、単相100Vと呼ばれる家庭用コンセントから電気を供給しています。ただし、工場などでプロが使う消費電力が大きいものは、より電圧が高い三相200Vを使用しています。

単相100V|家庭用電源でも使える

単相100V式のボール盤は、家庭用電源で使用できるのが特徴です。家庭用のDIYなどの用途で使用する場合には、単相100V式のボール盤を選びましょう。

ボール盤自体のパワーは電圧が高い三相200Vよりも落ちますが、DIYなどの用途で使用する場合はじゅうぶんです。ほかの家庭用工具でも、単相100V式のものは多くラインナップされています。

三相200V|取り扱いが難しくプロ向け

三相200Vのボール盤は、工場などで使用されている業務用電源のためパワーが高いのが特徴です。ドリルの径が大きいボール盤や、タッピング機能の付いているボール盤は、ほとんどが三相200Vの電源を採用しています。

プロ並みの用途でボール盤を使用する場合には、三相200Vの電源が必須というのを覚えておきましょう。

【3】機能をチェック

ボール盤を使う際に便利なさまざまな機能があるので、参考にしてみましょう。

先端の工具を取り換えると加工の幅が広がる

ボール盤に取り付けるドリルを取り換えられるものなら、穴あけのほかあけた穴の加工もできるようになるため、作業の幅が広がります。

より多くの用途で使用するなら、先端の工具を取り換えなくても複数作業ができる多軸ボール盤や多頭ボール盤も選択肢に入ります。都度工具を取り換えずに穴の大きさや深さの異なる加工ができるため、作業効率が上がります。

回転数が調整できるとさまざまな素材の加工に便利

ボール盤のドリルの回転数は、1分間に何回転するかを示すrpmという単位であらわされています。木材やプラスチックを加工したい場合は10000rpm以上の回転数、金属を加工したい場合には300~1000rpmほどの回転数と、材料によって適した回転数が異なります。

異なる材料を加工したい場合には、回転数が変えられるボール盤を選びましょう。

穴あけ能力も忘れずにチェック

ボール盤によって、あけられる穴の大きさが異なります。最大加工能力として、鉄工12mm/木工22mmのように表記されているので、確認しておきましょう。

鉄工14mm以上の穴あけをする場合には、テーパーシャンクドリルというドリルを使用します。卓上ボール盤の場合、テーパーシャンクドリルを使う場合モールステーパー(MT)という主軸ならそのまま使用できます。主軸がジャコブステーパー(JT)の場合は、チャックアーバーを取り付けると軸を変更し、テーパーシャンクドリルが使用できます。

人気メーカー・ブランドの特徴

さまざまなメーカーからボール盤が販売されていますが、HiKOKI(ハイコーキ)、makita(マキタ)、RYOBI(リョービ)、藤原産業についてご紹介していきます。

makita(マキタ)|プロからも高い支持

出典:Amazon

国内の電動工具メーカーとして、もっとも多くのシェアを誇るのがマキタです。幅広い電動工具をリリースしています。

卓上ボール盤は業務用のものもあれば、シンプルで使いやすい家庭用のものも発売されています。ボール盤をふくめ電動工具の品質が高く安定した作業ができるのが特徴です。業務用は価格が高めですが、家庭でも使用できる手にしやすい価格帯のものもあります。

HiKOKI(ハイコーキ)|パワーに定評

出典:Amazon

国内でマキタに次ぐ規模をほこる電動工具メーカーが、ハイコーキです。おもに業務用の卓上ボール盤をリリースしています。

ボール盤のラインナップそのものはやや少ないものの、いずれもパワーが高いのが魅力です。また、卓上ボール盤以外にも磁気で吸着するため鋼材の加工に向いている、磁気ボール盤もリリースしています。

RYOBI(リョービ)|家庭用からプロ用まで豊富なラインナップ

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グローバルな商品展開もおこなっている、ダイカストトップメーカーがリョービです。業務用のプロ仕様のものをふくめ、手にしやすい価格帯のものがそろっています。

DIY初心者なども手にしやすい、シンプルな構造でリーズナブルな価格のものも多くあります。はじめて卓上ボール盤を購入したいときにも、商品選びの選択肢に入るメーカーです。

藤原産業|低価格ながら高い品質

出典:Amazon

ハンドツールやガーデンツールなどの商社である藤原産業は、オリジナルの工具ブランドであるSK11を展開しています。SK11シリーズは、工具の専門店やホームセンターなどに卸されています。

SK11の卓上ボール盤は、手にしやすい価格が魅力です。初心者からセミプロまで使いやすくなっています。DIYで卓上ボール盤を取り入れたいときにも向いています。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)