今回でパート3を迎えたテレビ朝日系ドラマ『家政夫のミタゾノ』(毎週金曜 23:15~ ※一部地域除く)に、女優の川栄李奈が家政婦・恩田萌役で加入した。
自身は人見知りであると語る川栄。しかし、パート3からの加入にもかかわらず、撮影現場は「居心地が良かった」と振り返る。その裏には、主演を務めるTOKIO・松岡昌宏らの気づかいがあった。
■アットホームだった撮影現場
――オファーを受けたときの心境をお聞かせください。
シリーズ1もシリーズ2も見ていたので、すごくうれしかったです。なによりも、私の母がミタゾノさんをすごく好きで、喜んでいましたね(笑)。
――シリーズ3からの初参加ですが、難しさはありましたか。
不安ではありましたが、撮影に入る前に松岡(昌宏)さんや伊野尾(慧)さん、スタッフの皆さんとご飯に行かせていただき、「本当に自由だから、楽しくやってくれたらいいから」とおっしゃっていただきました。撮影でも、スタッフの皆さんがすごくアットホームな感じで、楽しかったです。
――主演の松岡さんの印象はいかがでしたか。
テレビの印象とまったく変わらなかったです。すごく芯の通っている、優しい方だなと。本当にそのまんまでしたね。周りのスタッフさんや共演者への気づかいがすごかったです。すごく気にかけていただけるので、松岡さんから話しかけてくれたりとか。それに、黙っていても気まずくないといいますか、そういう空気感で居心地が良いです。
――松岡さんの"ミタゾノ姿"についてはいかがですか。
メイクがお上手で、10分くらいで終わるんですよ。最初、メイクさんに「松岡さんって1時間半くらいメイクかかるんですか」って聞いたら、「いや、10分くらい」で終わるよって(笑)。松岡さんはすごく肌もおキレイなので、うらやましいです(笑)。
――共演するシーンも多い伊野尾さんへの印象をお聞かせください。
伊野尾さんも本当にフランクな方ですね。ミタゾノさんがなにかやっているのを2人で見てたりとか、2人でのシーンも多いです。そういうときは、たわいもない会話をしていますね。あと、料理シーンで使わなくなった唐揚げとかを、裏で一緒に食べています(笑)。
■AKB48で学んだこと「集団に慣れていると感じた」
――川栄さんはAKB48に在籍していらっしゃいましたが、アイドル時代のご経験で、現在の女優業に生きていることはありますか。
本当にいろんな面で、AKB時代に学んだことが生きているなと思います。たとえば『3年A組』(日本テレビ系、19年1月期)の撮影でも、周りは人数が多すぎて戸惑う方もいたんですが、自分はAKB時代の経験で、集団に慣れているんだなと感じましたね。
――今作では家政婦の役ですが、川栄さんは普段、家事はされますか。
しますよ。きれい好きなので、こまめに掃除しますし、自炊もできるだけします。でも、撮影に入った時に、監督から「料理できますか」と聞かれて、「できます」と言ったんですが、なかなか掃除シーンも料理シーンも出てきませんでしたね(笑)。
――料理はどんなものをお作りになるんですか。
ドラマの撮影中は、お弁当で脂っこいものが多くなるので、野菜を多く摂るようにしています。私はすぐに肌荒れとか口内炎とか、体に不調が出やすいので(笑)。前日の夜に家で、スープとか簡単なものを作っていって、朝に食べたりしています。
――ドラマでは家事テクニックも多く登場しますが、真似したいなと思ったものはありますか。
タピオカを作ったり、パンケーキを作ったりするシーンが出てくるんですが、それは家でも作ってみたいなと思いました。
――今回演じる家政婦・恩田萌は、人を信用しない疑り深い性格という設定ですが、川栄さんはいかがですか。
疑いから入って、違う推理をしちゃうという役ですので、そこは違うんですが、疑い深さは似ているなと思いますね。
――そうなんですね。
テレビやCMの印象で、すごく明るそうとか元気そうと言われることが多いんですけど、そんなに元気じゃないんですよ、普段(笑)。そんなにキャピキャピしてるわけではないので、そこのギャップは驚かれることが多いですね(笑)。
■令和でも「今まで通り頑張りたい」
――5月1日に元号が「令和」に変わりました。平成生まれの川栄さんにとって、元号が変わるというのは初めてのご経験ですが、いかがですか。
昭和というとお母さんとかのイメージで、平成生まれが一番新しいと思っていました。それがなくなるといいますか、令和生まれの人たちにいつか「平成か~」と言われるのが、不思議な感覚ですね(笑)。
――新元号で、新たに挑戦したいということはありますか。
それが特にないんですよ(笑)。本当に今まで通り、頑張りたいと思います。
――それでは最後に、見どころをお聞かせください。
今回から3人体制になるので、やはりパワーアップしているのではないかと思います。キャラがそれぞれ全然違うので、そこも見ている方は楽しめるのではないでしょうか。あとは家事テクニックも毎回出てくるので、そこも見どころですね。
■『家政婦のミタゾノ』
松岡昌宏が演じる女装家政夫・三田園薫が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。パート3となる今回は、Hey! Say! JUMP・伊野尾慧と川栄李奈が、三田園も所属する「むすび家政婦紹介所」の家政夫・家政婦として新加入した。
■川栄李奈
1995年2月12日生まれ。神奈川県出身。10年にAKB48第11期研究生オーディションに合格後、「真夏のSounds good!」で初選抜。15年にAKB48を卒業後、近年では『僕たちがやりました』(17年、カンテレ・フジテレビ系)、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19年、日本テレビ系)、『いだてん~東京オリムピック噺~』(19年、NHK)などのドラマに出演。