「Zoff(ゾフ)」を運営するインターメスティックは5月9日、「新入社員の6月病に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2019年4月5~12日、調査対象は新卒採用を行っている企業の人事担当者、有効回答は400人。
過去3年間で、入社後3カ月以内に辞める新卒の新入社員はいたか尋ねたところ、半数以上の51.3%が「はい」と回答。入社後3カ月以内に辞める新卒新入社員の数は近年増加傾向にあるかとの問いには、同じく半数以上の51.2%が「はい」と答えた。
直近において、退職したのは新卒新入社員の何割程度か聞くと、「1割未満」が圧倒的に多く71.7%。次いで「約2割」が15.6%、「約3割」が10.2%と続いたほか、「約4割」との回答も1.0%、「約5割」も1.5%あった。
人事担当者から見て、新卒新入社員の精神状態が最も不安定になる時期は、「5月(ゴールデンウィーク明けなど)」(42.8%)と「6月(研修後、業務が始まる頃/梅雨入り前後など)」(38.8%)が多かった。
精神状態が不安定になる新卒新入社員の状態は、「会社に来なくなる」「周囲とのコミュニケーションをとらなくなる」が同率の46.5%で最多。以下、「物事に集中できなくなる」が21.3%、「睡眠不足による不調」が15.8%、「落ち着きがなくなる」が14.5%と続いた。新卒新入社員において、5月病の症状が6月に現れる「6月病」が増えていると思う人は46.8%だった。
不調を訴える新卒の新入社員への対応・対策を質問したところ、「休養させる」「専門家(産業医・カウンセラーなど)への相談」「メンター制度の導入」などの取り組みが行われている一方、「媚びない・引き留めない」という回答もみられた。