女優の深田恭子が、7月スタートのフジテレビ系ドラマ『ルパンの娘』(毎週木曜22:00~)に主演することが9日、分かった。
このドラマは、横関大氏の同名小説が原作。代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子との決して許されない恋愛を描くラブコメディーで、現在放送中の『ストロベリーナイト・サーガ』を手がける徳永友一氏が2クール連続で木曜劇場で脚本を担当、徳永氏とヒット映画『翔んで埼玉』でタッグを組んだ武内英樹監督が、演出を務める。
深田が演じるのは、泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)の娘で、家族の誰よりも盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、普通に生きていくために図書館司書として働く主人公の三雲華。警察一家の息子・桜庭和馬と真剣交際しているが、ついつい一家の泥棒の手助けをしてしまうという役どころとなっている。
その和馬役には、瀬戸康史が決定。泥棒逮捕を専門とする警視庁捜査三課に勤務している和馬は、捜査一課への異動を条件に両親に華との結婚を認めさせ、捜査一課への異動のため、警視庁内でも有名だが誰もその素性を知らない“Lの一族”を逮捕することを狙う。
深田は「原作も脚本も面白くて、本当に衝撃的でした。これほど、すんなりと物語に寄り添えることは、なかなかないなと思います。それほど面白いからこそ、『映像化した際にどうなるんだろう?』というのは、今の悩みでもあり楽しみでもあります」とコメント。
瀬戸とは『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』(フジテレビ系、2012年10月クール)以来7年ぶりの共演となるが、「昨年、『隣の家族は青く見える』のスタジオ撮影をしていた際、瀬戸さんがお向かいのスタジオで『海月姫』を女装姿で撮影されているところでごあいさつさせていただいて、瀬戸さんは本当にいろいろな役を演じることができる方だなと思いました。瀬戸さんの女装姿がきれいすぎて、遠くから見た時にはきれいな女性だなと思っていたのですが、段々近づくにつれて『あ、瀬戸さんだ』とすごく驚きました(笑)」とエピソードを明かした。
その瀬戸は「深田さんとは久しぶりの共演ですし、武内監督とはご一緒したいと思っていたので、素直にうれしかったです」と喜びをコメント。「深田さんがいらっしゃると現場が明るくなります。まさに“華”があるからだと思います。いつも謙虚で、優しい心を持っていて、誰に対しても対等に接してくださる深田さんは、華そのものです。さらに、泥棒として振り切った深田さんが見られると思うと楽しみでなりません」と期待を述べた。
原作の横関氏は「私にとって思い入れの強い作品であり、いつか誰かが映像化してくれるに違いない。そういう期待を私自身も胸に秘めておりました。それがこのたび映像化されるということで非常にうれしく思っています」と話し、フジテレビの稲葉直人プロデューサーは「このぶっ飛んだ世界観を体現できる女優さんはそうそういません。『この人しかいない!』と、深田恭子さんの顔が浮かぶまで時間はかかりませんでした。ですので深田さんに引き受けていただけると聞いてから、正直、期待とワクワクしかありません。先日、泥棒スーツの衣装合わせでお会いしたのですが、深田さんの魅力がさく裂するドラマになると確信しました」と語っている。
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