映画『町田くんの世界』(6月7日公開)ジャパンプレミアが7日に都内で行われ、細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、太賀、池松壮亮、北村有起哉、石井裕也監督が登場した。
同作は、『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞を史上最年少で受賞した石井裕也監督の最新作で、安藤ゆきによる同名コミックを実写化。運動も勉強も苦手で、見た目も普通な町田くん(細田佳央太)だが、困った人の事は絶対に見過ごさず、接した人みんなの世界を変えてしまう不思議な力があった。そんな町田くんに訪れた突然の出来事により、優しさに溢れていた“町田くんの世界”がひっくり返る。"超新人"である細田と関水がオーディションで主演に抜擢された。
レッドカーペットに登場したキャスト陣。岩田は、初めてのレッドカーペットで緊張しているという細田の肩を抱いて緊張をほぐす。ファンからの黄色い声を受けて、流れるようなサインや握手で、"神対応"を見せた。太賀も熱心な声に応え、高畑も笑顔で手を振り、細田&関水も照れながらもハイタッチなどを行なった。
岩田は、同作について「現代社会を生きる大人たち全員に対しての処方箋のようなメッセージの込められた映画」と語る。「初々しさとみずみずしさが、画面いっぱいに広がってて、素敵な素晴らしい演技を見せてます」と主演2人を称賛した。
また、「クランクインする前に、石井監督から『主演を新人2人で行くから、同級生役の4人(岩田、太賀、高畑、前田敦子)に対して、一言言っておきたい。とにかく2人を芝居でめちゃくちゃにしてくれ』と。そういう意味での、別のプレッシャーをかけられた気がして。現場は緊張感があって、すべてを見透かされるみたいでした」と振り返る。
太賀も「超新人の2人を前にして、先輩らしい振る舞いをしたかったんですけど、割と僕らもガチガチに緊張しているという。違う形で発破をかけられていたので、僕たちも気合をいれて、手を抜かずに挑んだ」と同意。「でも、いい緊張感でしたね」と岩田に語りかけると、岩田も「楽しかったです」と笑顔を見せた。