アイドルグループ・V6の岡田准一がこのほど、主演を務めるテレビ朝日系の5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』(5月22日~26日 21:00~)でドイツロケを敢行した。

岡田准一 -テレビ朝日提供

腹腔鏡手術のスペシャリストとして医学界に名を馳せる、浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎を岡田が演じる今作。原作は1963年に発表されたが、今作では物語の設定を2019年に置きかえ、現代の最新医療ならではの新たな『白い巨塔』となる。

財前が浪速大学医学部第一外科の教授へと上り詰め、ドイツで行われる国際医療外科学会に招待され、渡独。現地で講演と手術のデモンストレーションを行うという、中盤の重要なポジションを占めるドイツでのシーンは、小雪がちらつく極寒の中で行われた。

日本語、英語、ドイツ語が交互に飛び交っていた撮影現場で、岡田は現地のキャストとも積極的にコミュニケーションをとり、ドイツ語のセリフについてもコーディネーターに確認をするなど熱心に撮影に取り組んでいた。

また、日本のクルーが撮影を行うのは今回が初の試みとなる、ハイデルベルク城でもロケが行われた。

岡田は「実は東京でほとんどの撮影を終えてこちらに来たので、ちょっとご褒美のような感じだったんです」と笑顔を見せ、ハイデルベルク城でのロケを「すごく趣があっていい雰囲気でした」と振り返った。

さらに「財前というのは、魅力的な役だと思います。もっとも勢いのあるところから追い込まれていくところまである、濃厚な人物」と評し、「『白い巨塔』という名作に挑もうとする監督・スタッフの気持ちが強いので、戦いがいのある財前という役を味わいつくそうと思って現場に入っていました」と明かした。

続けて「現代版の『白い巨塔』を作る意味、財前五郎を演じる意味、そして山崎豊子さんが描く人間ドラマを、どう現代に落とし込んでいけるかを考えながらの数カ月間だったように思います」と語った。

そして「ドイツ語は現地で通訳の方に教えてもらいながら少し練習をしました。ドイツの俳優のみなさんともご一緒しましたが、言葉がわからない中でもお互いにコミュニケーションをとりながらお芝居ができて、とても楽しかったです!」とドイツロケの裏側を話す。

また、「ドイツには大迫勇也選手や長谷部誠選手のように活躍しているサッカー選手がたくさんいますよね。大迫選手といえば『ハンパないって』ですが、今回の『白い巨塔』も『ハンパないって』と言ってもらえたらいいですね! どんな風に現代版にアレンジされているか、ぜひ見ていただけたらと思います」と呼びかけ、「日本の作品のクオリティーも世界基準を目指していくのが理想的だと思っていますし、そういう意味でも国内外問わず仕事をしていきたいと思っています」と抱負を述べていた。