スパークス・アセット・マネジメントは3月28日、「若手社会人とプレ定年のマネー意識に関する調査2019」の結果を発表した。20歳~29歳で社会人歴3年以下の人を「若手社会人」、57歳~69歳で今後3年以内に定年退職する予定の人を「プレ定年」と定義し、マネー意識を比較した。調査期間は2019年3月7~12日、有効回答は1,000人。

平均預貯金額、若手121万円、プレ定年1,520万円

  • 現在の預貯金額

2019年10月の消費増税で景気が悪化すると思うか尋ねると、若手社会人は「そう思う(「非常に」と「やや」の計、以下同)」が77.4%、「そう思わない(「あまり」と「全く」の計、以下同)」が22.6%。一方、プレ定年は「そう思う」が89.0%、「そう思わない」が11.0%と、プレ定年の方が不安に思う人が多いことがわかった。

お金に関することで不安に思うことを聞くと、若手社会人は1位「賃金・収入の減少」(45.4%)、2位「生活費の増加」(41.8%)、3位「貯蓄額の減少」(38.8%)。プレ定年は1位「賃金・収入の減少」(74.2%)、2位は同率で「年金制度の破綻」と「老後資金枯渇」(各44.8%)となった。

現在の預貯金額を問うと、若手社会人は「100万円~200万円未満」(25.8%)が最も多く、平均は121万円。プレ定年は「1,000万円~2,000万円未満」(18.8%)が最多で、平均は1,520万円だった。

キャッシュレス決済の利用状況をみると、「デビットカード決済」(若手社会人23.8%、プレ定年17.8%)と「QRコード決済」(同28.8%、同16.6%)は若手社会人の方が多かったのに対し、「電子マネー決済」(同71.0%、同74.6%)、「クレジットカード決済」(同82.0%、同96.2%)、「ポイント決済」(同79.2%、同89.8%)はプレ定年の方が多かった。