お笑いコンビの千原兄弟がこのほど、都内で行われた中京テレビの単発バラエティ番組『千原兄弟のせいじ記者クラブ~あの出来事をせいじが取材したら~』(31日15:00~16:00 ※東海3県ローカル)の収録後に取材に応じ、大満足の手応えを語った。

  • 千原ジュニア(左)と千原せいじ

この番組は、どんな相手の懐にも入ってしまう千原せいじが、“うやむや”になったニュースの当事者を直撃取材していくもの。今回は、“紀州のドン・ファン”の家政婦と、シリアで拘束されたジャーナリスト・安田純平氏への直撃に成功し、せいじの持ち前のガサツさによって、これまでの報道番組では明らかにされなかった新事実が次々に判明する。

その取材力について、スタジオで見守った千原ジュニアは「いやすごいっすね! ほんまにすごいと思いますね。距離の詰め方もめちゃくちゃ速い。ドン・ファンの家政婦も空港出てきた瞬間、ちょっとスーッて心開いてる感じしましたもんね」と感心。「ウソついてないのと、隔てないのが相手に分かるんじゃないですかね」と分析し、せいじの能力を「近くで見過ぎてて普通やと思ってたけど、突出した才能なんやなっていうのが、あらためてこういう番組で分かりますね」と実感していた。

当のせいじに、幼少期から懐にズケズケ入り込む性格だったのかを問うと、「相談に来るやつが多かったなっていう気もないこともないな…って思うくらいです」とのこと。逆に今まで心を開かなかった人はいたのかを聞くと、「そりゃもうたくさんいます。そんなもん、女性にフラれたということは心を閉ざされたということですからね。片っ端からフラレましたから(笑)」と謙そんした。

番組では、取材のポイントが「せいじメモ」として表示されるが、そこでせいじの天然にツッコミが入るのも見どころ。せいじ本人は「もっと入れなアカン他の画があったんちゃうの!?」と不満を漏らしていたが、ジュニアが「あれがせいじです」と言うとおり、せいじの魅力が映し出されている。

せいじは「スタッフが想定してるより、相当巻きで(早く)終わるんですよね。だからどんどん行くから楽しくて楽しくて、聞きたいこと全部言ってくれるしね!」と話し、収録の最後でも「ここまで向いてる番組はない!」と手応え十分。アフリカロケで驚異のコミュニケーション能力を発揮していた『世界の村で発見!こんなところに日本人』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が3月でレギュラー放送を終了するが、今回の番組で、せいじの新たな活躍の場が見出されたようだ。

  • スタジオ出演者の(左から)Zeebra、小芝風花、千原ジュニア、千原せいじ、堀尾正明

同番組の演出を務めるのは、フジテレビで『ENGEIグランドスラム』などを立ち上げ、現在共同テレビに出向中の藪木健太郎氏だ。フジで制作した特別番組『エニシバナシ~芸人縁談~』(2014年放送)に千原兄弟が出演したのをきかっけに、せいじの人柄を生かした番組を作りたいと構想。また、せいじといる時に少し“弟感”の出るジュニアのたたずまいにも魅力を感じていたという。昨年共テレに出向してから、『フットンダ』『採用!フリップNEWS』『逢喜利』などを制作していた中京テレビの浅田大道プロデューサーと週1回ペースで会議を重ね、ついに放送が実現した。

藪木氏は「せいじさんの特性をフルに生かせたなと思います。ジュニアさんもせいじさんの行動をうれしそうに見ていて、普段の番組とは違う一面を見せられたと思います。取材対象となった“うやむや事件”の渦中の人たちが、せいじさんと絡むことでかわいく見えていることも狙い通りでした」と手応えを感じた様子。また、「番組の企画を出演者の人間力が飛び越えることがいい番組だと思っているので、今回はそんな番組になったかなと思います」と語っている。