俳優の佐藤健が20日・21日の2日間、地元・埼玉にある三郷市文化会館で「佐藤健 30th ANNIVERSARY EVENT」を開催。20代最後の日となった20日の本番前に報道陣の取材に応じ、20代を振り返るとともに30代への意気込みを語った。
佐藤は「ここ何日か本当にバタバタで、映画の撮影をしていてそっちも忙しいんですけど、イベントの準備も昨日、おとといくらいからとりかかって今朝の10時までずっと動画の編集だったんです。徹夜…前日にやることじゃねー! さっき起きて、喉も全然開いていない状態でここにいる。やばいです!」とややかすれた声でバタバタぶりを告白。「20代最後とか全然味わっている暇がなかったですね。気付いたら30になってますね。今日はいかに早く寝ることしか考えてないです」と笑った。
そして、「20歳の誕生日のときはバースデーイベントをやらせてもらって、20代前半はイベントをやる機会が多かった。20代中盤くらいからファンの方と直接お会いする機会がなくなっていって、ちょっと寂しいなと思っていたので、30歳というタイミングで久々にイベントやりたいという思いがありました」と、アニバーサリーイベントへの思いを明かした。
イベントの内容については、「まずはみなさんと楽しい時間を過ごせる、直にコミュニケーションがとれることが一番なんですが、みなさんに何か披露する場所ではあるので、何か新しいことをお見せできたらという思いはあっていろいろ考えました」と出し物を悩んだ結果、「落語」を披露することに。「だいぶ迷走しましたよね。落語はだれも望んでいないと思うんですけど、でもやりたくなっちゃって」と話した。
主演映画『億男』で立川志らくから落語の指導を受けた佐藤。「志らく師匠がやっている動画を毎日見て研究していました」と言い、自信を聞かれると「自信はないんですけど、やっててすごく楽しいです。だから自然とやりたいと思ったし、緊張して披露したくないっていう思いはない」と答えた。
20代にやり残したことは「ない」とのこと。だが、「20代が終わってしまうのは寂しい。僕の仕事はありがたいことにそのときの自分を残しておける。そういう意味では、もっと仕事をして、もっと残しておいてもよかったのかなとは思います」という思いも。そして、「20代は、特に前半は何もわからず、やれと言われたことをがむしゃらにやっていく連続だったんですが、30代はもっとやりたいことを考え、実現するためにはどうするのか考えて実行できたら」と30代の抱負を語った。
同日発売された歴史本『13years~TAKERU SATOH ANNIVERSARY BOOK 2006→2019~』(「→」は右向きの三角形が正式)には昔の写真も掲載されているが、「恥ずかしいですよ。あんまりお見せしたくはないんですけど」と照れ笑い。「変な石がついている服ばっか着ていたんです。当時はそれが一番イケてると思っていたんですけど、今考えると謎だし(笑)」と過去のファッションセンスにダメ出しし、「でも、その頃から応援してくださる方がいるので、そんなダサい石つけてるヤツを応援してくれる人のことを考えると、思い出っていう意味も含めて収録しました」と話した。
最後に、「こういったイベントをするのが久しぶりなのでかなりで不安なところは多いですし、リハもなかなかできなかったり、至らないところが多多出てきそうだなと思うんですが、とにかく日頃の感謝の気持ちだけはファンのみなさんに伝えることができたらいいなと思っています」とファンへの思いを語った。